同じ専門知識・スキルでも違ったやり方で価値提供できないか? 業界スタンダードから離れて考えてみる。【68】

税理士は税務の専門知識・スキルを飯のタネとしています。
税理士である私も同じです。

税理士業界では、
法人や個人事業主の継続的な税理士顧問契約を通して、
記帳代行から税務申告書作成を代行することにより、
税務の専門知識・スキルをクライアントも提供するのが、
一般的・慣習的になっています。

この税理士顧問契約は原則として無期限の契約です。
つまり顧問契約をした法人や個人事業主は、
そのビジネスを続ける限り、
原則として税理士に毎月顧問料を支払い続ける必要があります。

売上規模が大きく、従業員をたくさん抱え、新しい事業に挑戦し、
複雑な会計処理・税務処理もひんぱんにあり、
常に税理士への相談ごとが尽きないような会社であれば、
顧問税理士に何でも気軽に相談でき、作業代行してもらえる
顧問契約へのニーズがあるでしょう。
そういった会社への顧問契約という形による税務専門サービスの提供方法は、
とても適していると思います。
この場合、クライアントも満足しているでしょう。

しかし、記帳代行から税務申告書作成を税理士が代行する無期限の継続的な顧問契約は、
フリーランスや小規模事業者(フリーランス等)の方にはたいへん大きな経済的負担になります。
税理士の専門サービスを利用したいと思ってメニューを見ても、
そのメニューには記帳代行から税務申告書作成を税理士が代行する無期限の継続的な顧問契約しかない
というのが今の税理士業界のスタンダードです。

専門サービスの提供方法を、
「税理士によるクライアントの税務会計の作業代行」だけではなく、
「税理士によるクライアントが自分で税務申告まで完了できるような
税務会計のレクチャーとトレーニング」という価値の提供方法を追加したいと考えています。

なにも顧問契約の一本ヤリでなく、新しい価値提供の方法を模索することも必要だと思います。

 

【編集後記】
決算作業を進行。
息子の体調不良が心配。

【ムスコログ】
午後から、体調不良が悪化してしまい、
夜間診療所で診てもらいました。

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