作成した試算表チェックの方法をお伝えします。間違えやすいところを重点的に。【100】

経理を始めて間がないうちは、
自分で会計ソフト入力した結果、
作成される試算表のチェック方法が
よく分からない方がいらっしゃるかもしれません。
そんな方のために試算表チェックの方法をお伝えします。

残高チェック

一通り会計ソフトに入力したあと、
まずチェックしたいのが残高情報ですね。
カッコよく言うとストック情報です。
決算書でいうと、貸借対照表(バランスシート、B/S)に表示される内容と金額です。
(例 現金預金 1,000,000円 など)

例をあげると、
資産の部では現金勘定(以下、勘定を省略)、普通預金、定期預金、売掛金、受取手形、固定資産など、
負債の部では買掛金、未払金、前受金、借入金などです。

共通するのは会計書類(またはデータ)と試算表の数値が一致していることを確かめる点です。

現金であれば、現金出納帳の残高と試算表の現金残高が一致していることを確かめます。
預金であれば、預金通帳やインターネットバンキングデータの預金残高と試算表の預金残高が一致していることを確かめます。
借入金であれば、金融機関が作成した借入返済予定表の借入金残高と試算表の借入金残高が一致していることを確かめます。

このように、まずは試算表の残高情報が正しいことを確認します。
これにより会計取引の計上が漏れる可能性を減らすことができます。

元帳を展開してPL項目の内容と消費税コードをチェック

試算表画面から総勘定元帳(元帳)を展開して、損益計算書(P/L)項目の内容をチェックします。
その際に、具体的な経費が妥当な勘定科目に集計されているかどうかをチェックします。
例をあげると、社会保険料が正しく法定福利費勘定に集計されているかどうか、
仕入れ代金が正しく仕入勘定に集計されているかどうかなどをチェックします。

また、会社(または個人事業)が消費税納税義務者である場合は、
追加で消費税コードをチェックする必要があります。
チェックする内容は消費税の属性です。
ここでいう消費税の属性とは、入力した金額が消費税込みなのか、消費税抜きなのか、消費税非課税なのかを言っています。
消費税の属性を間違えやすい勘定科目は接待交際費や福利厚生費です。
そのため、これらの科目は重点的にチェックする必要があります。

2期比較、異常増減、原因追究→理由に納得できればOK

試算表を前期分と当期分を並べて、各勘定の増減金額を表示します。
これは一般的な会計ソフトには装備されている試算表の表示機能です。
(もしなければ、EXCELで作成することもできます。。。)
表示された増減金額の中でも、金額が大きい勘定、増減率が大きい勘定を特定します。
その科目を再び元帳展開して、増減金額や増減率が大きく動いた理由(原因)を追究します。
その結果、その理由に十分納得できれば特に問題はなく、試算表がほぼ正しく作成されたと考えてよいでしょう。
万が一、その理由に十分納得できなければ、試算表が正しく作成されていない可能性が高いと考えて、
仕訳入力にミスがないかをチェックしていくことになります。

 

まとめ

BS項目の残高チェック→PL項目の内容・消費税コードチェック→2期比較からの異常増減に納得→試算表OK
という流れですね。私がチェックするなら。<m(__)m>

 

【編集後記】

今回は記念すべき投稿記事100番目となりました。
これからも私の考え方やひととなり、
何か役にたつ情報を毎日発信していくつもりです。
気に入っていただければ、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

【ムスコログ】

数日早くクリスマスプレゼントを渡しました。
おもちゃ屋さんに息子と一緒に行って、欲しいものを選んでもらい、そのまま購入しました。
そのため、サンタさんがいないことに気づき、両親がおもちゃを買ってるんだなと理解したようです。
サンタサプライズは去年(2016年)まででした。
本人はまさか買ってもらえるとは思っていなかったようで
「ありがとうございます!」と連呼してました。!(^^)!