同級生やビジネス上関係のある人たちに、
「会計士です。」と自己紹介したとき、
よくある質問が「会計士と税理士の違いってなに?」というものです。
これはほんとにかなりのエンカウント率です。
他の会計士さんのブログを拝見していても、
高確率でこの質問に対する答えに関する記事を目にします。
会計士であれば、ほぼ100%この質問に一回は遭遇しているものと思われます。
税理士は何だか難しそうな税金計算をやっている人で、
会計士は何やってるのよく分からんが、何だか難しそうな仕事のイメージ。
というのが一般の認識ではないでしょうか?
私なりにこの質問に答えてみたいと思います。
公認会計士法によると公認会計士は、
①会社等から独立した立場を保持しながら
②監査業務(検証チェック業務)を実施して
③財務書類等の信頼性を確保する
④会計及び監査の専門家
と読めます。
http://www.hp.jicpa.or.jp/ippan/cpainfo/about/vocation/index.html
税理士法によると税理士は、
①独立した公正な立場において
②申告納税制度の理念にそって
③納税義務者の信頼にこたえる
④税務に関する専門家
と読めます。
Web税理士法
両者を比較すると、
会計士は自分たちを会計と監査のプロだといっているの対し、
税理士は自分たちを税務のプロだといっています。
会計・税務にあまり詳しくない人からすれば、
会計も税務も同じだろ?と思われるかもしれませんが、
実は会計と税務は考え方が異なる点が多く存在するため、別ものと考えてください。
またメインの業務が異なります。
会計士のメイン業務は財務書類の検証チェック業務です。
具体的には、上場会社が作成した決算書が、会計ルールに照らしてみて、大きな誤りがないかどうかを検証チェックし、
大きな問題がなければ、決算書は正しいですよとお墨付き(保証)を付与する業務です。
税理士のメイン業務は①税金に関する申告書の作成、②税金に関する相談、③税務調査の立会などになります。
またメインのクライアント規模が異なります。
会計士がメインとするクライアントは、上場会社などの誰でも聞いたことのある巨大企業であることが多いです。
対して税理士がメインとするクライアントは、中小企業や個人事業主や不動産オーナーであることが多いです。
以上のように、
税理士は中小企業や個人事業主をメインクライアントにしているので、
世間一般の方も税理士と関わりをもつ機会が多いため、
その仕事内容はイメージしやすい。
対して、会計士は大ざっぱにいえば、
上場会社の経理部・財務部とだけコミュニケーションを密にとるため、
世間一般の方からは認知度が低いため、どんな仕事しているのかよく分からないという結果になります。
なお資格制度上は、公認会計士に登録すれば、税理士は無試験で登録できます。
【編集後記】
・「中小企業の生産性2倍!業務効率化セミナー」に参加。
・決算業務を進行。
【ムスコログ】
朝から発熱していて、大事をとって幼稚園をお休みしました。
座薬が効いたのか夕方帰宅したときには平熱に戻っていました。
ひと安心です。(-_-;)
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