9月決算会社の申告期限は11月末です。
私も11月末申告に向けてチェック作業をすすめています。
日本の会社は3月決算と9月決算が多いです。
私個人の見解ですが、これから会社(法人)を設立される場合でかつ税務申告を税理士事務所に依頼する予定であれば、できるなら3月決算・9月決算・12月決算・1月決算は避けたほうが良いと考えています。(税務申告は自分でできるぜっという人はこの記事はスキップしてくださいね。)
なぜならこの決算月を選んでしまうと、税理士事務所の繁忙期と申告期限がバッティングしてしまうからです。
決算日の2か月後が申告・納税の期限
会社(法人)は、原則として決算日の2か月後が税務申告の期限であり納税の期限です。
そのため、前述の避けた方がよい決算月の申告期限は以下の通りになります。
・3月末決算→5月末申告
・9月末決算→11月末申告
・12月末決算→2月末申告
・1月末決算→3月末申告
3月決算・9月決算を避けたほうがよい理由
国税庁統計データによると日本の法人(会社)は、3月決算が1位(19.5%)、9月決算が2位(10.9%)、12月決算が3位(10.0%)とのこと。
つまりその2か月後の申告月にはたくさんの法人の申告業務が重なり、税理士事務所が繁忙月になる可能性が高いんです。
そのため多忙による疲労や不注意やによ精神的プレッシャーにより、決算・申告業務の精度が落ちる恐れがあります。
プロとして決算月ごとに業務の精度にばらつきがあることは好ましくありませんが、税理士も人間なので、閑散期に比べると繁忙期の業務精度はどうしても下がってしまいます。
徹夜明けの仕事と十分に休養をとった後の仕事では、絶対に後者のほうが精度が高いでしょう。
繁忙期中の仕事と閑散期中の仕事はまさにこれに該当します。
12月決算・1月決算を避けたほうがよい理由
12月決算と1月決算は、税理士事務所の繁忙月という点では同じですが、こちらは個人の所得税確定申告とのからみで避けたほうがよいでしょう。
12月決算は2月末が申告月、1月決算は3月末が申告月となります。
2月後半から3月15日までは個人の所得税・贈与税の申告業務で超多忙となり、(一般的な)税理士事務所は疲弊困ぱいしている可能性が極めて高いです。
そのため、2月末申告・3月末申告は、ややもするとやっつけ仕事になる可能性があります。
みなさんもそうだと思いますが、徹夜明けの医師に手術してもらいたくないでしょう。
それと同様に、疲労しきった(徹夜もしてるかもしれません・・)税理士に会社の年に1度の大切な決算・税務申告を依頼したくないですよね?
そのため、できれば税理士事務所の繁忙期をさける決算月を選択されるのが賢明だと思います。
決算月を決める際の積極的考慮事項
これまで、避けるべき決算月とその理由について書いてきました。
それらの決算月を避けるのは分かった。
ではそれら以外の決算月で選ぶ基準は?という問いがでてくるでしょう。
それにお答えします。
第1に申告月であると同時に納税期限の月でもあります。そのため税金を納めやすくするため資金繰りに余裕があるときを納税月にする(資金に余裕がある月末の2か月前を決算月とする)とよいと考えます。
第2に事業の閑散期を決算月にするとよいでしょう。決算月には、試算表上の利益からおおよその利益や課税所得が予測できます。その利益予測に基づいて決算対策や節税対策に頭を使うために、精神的余裕をもって判断できる閑散期を決算月にされることをオススメします。
以上です。また明日!
おまけ
【本日の成長】
長井市商工会の経営指導員の方と初コンタクト。
【編集後記】
長井市商工会さま主催のセミナーに参加。
セミナータイトルは「選択肢として考える創業」。
起業を実際に経験した人ならではの役に立つお話を聞くことができました。
【ムスコログ】
腹痛でトイレにこもり、戻ってくるとあぶら汗でいっぱいでした。
疲れてしまい、着替えをするとそのまま寝入ってしまいました。
しばらくすると起きてきて、平常モードで楽しく遊んでいました。!(^^)!
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