東芝は決算発表したのに、なんで揉めてるの?→監査人の意見が表明されてないから。【16】

東芝の決算とあらた監査法人の意見不表明で,
最近、監査法人というキーワードが頻繁にニュースになります。
珍しく公認会計士業界が注目されているようです。

公認会計士監査を簡単な表現に直してみます。
会社の作った決算書には大きな間違いがあるかもしれないから、
会計のプロである公認会計士が調査をして、
その結果を報告書を通じて株主、金融機関、投資家などの関係者に伝える制度です。
調査の結果、「この決算書に大きな間違いはありません。
ですからこの決算書を信じてもらっても大丈夫ですよ。」というように。。。

証券市場は公認会計士または監査法人(以後、監査人とする)の会計監査を通して、
その決算が正しいことについて監査人のお墨付き(保証)をもらうことを上場会社に強制しています。
しかし東芝はこれに反して監査人のお墨付きをもらうことなく決算書を公表しました。

監査人のお墨付きのない決算は、
正しい決算書に基づいて自己責任で投資をするといった証券市場の原理を根本から覆すことになり、
公認会計士監査制度の存在意義を揺るがす問題です。
会計士協会・証券取引所にはルールを守らない者に毅然とした態度をとっていただくことを期待します。

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