クライアントが専門家にお金を払ってでも得たいもの→プロの仕事に対する安心感・信頼感【84】

山形市にて

 

私は独立を意識した頃から、クライアントが専門家に何を求めているのか?
についてよく考えるようになりました。
私自身も会計士・税理士であり、専門家の端くれなので、
クライアントのニーズを満たすには、どんなサービスを提供すればいいのかを
真剣に考える必要があると思っているからです。

クライアントが専門家に求めているのは単なる作業代行か?

弁護士、弁理士、司法書士、税理士、公認会計士、社会保険労務士など
日本には、いわゆる士業(さむらいぎょう、しぎょう)呼ばれる国家資格に基づく専門家がいます。
これら専門家は実働時間に換算すれば、
時給10,000円を超えるような高給の報酬をクライアントから得ています。

なぜクライアントがこのような高給を払ってでも、仕事をお願いするのでしょうか?
単なる作業代行のためでしょうか?

例をあげれば、税理士はクライアントの税務申告書の作成を代理しています。
報酬をもらう、もらわないにかかわらず、他人の税務申告書の作成を代理できるのは税理士だけです。
しかしクライアント自身の税務申告書をクライアントが自分で作ることは可能です。
したがって、究極的には、手間を惜しまなければクライアントは税理士に高い報酬を支払うことなく、
自分で税務申告を完了することができます。
それにもかかわらず、クライアントが高い報酬を税理士に払う目的はなんでしょうか?

専門家の目が通った仕事に対する安心感・信頼感

それは単なる作業代行をしてもらうことが目的ではなく、
その道の専門家がやった仕事のクオリティーに対する
安心感・信頼感を得ることが目的ではないでしょうか。

例えば、税理士の場合、書籍やインターネット上の情報(国税庁HPなど)を得ることで、
クライアントは自分で税務申告書を作成することができます。
わざわざ税理士に高い報酬を支払う必要がないのです。
クライアントが自分で作った税務申告書が絶対に間違っていないと自信があれば税理士を必要としないでしょう。
しかし、自分で作った税務申告書が間違っているかもしれないという不安があれば、
税理士の税務に関する専門知識に安心感を求め、税理士のチェックなどを必要とするはずです。

このように、クライアントは専門家に対し、単なる作業代行を依頼しているのではなく、
専門家の知識、スキル、知見に安心感・信頼感を求めています。

その信頼に応えるために

このように、クライアントは専門家に対し、
高いクオリティーの専門的判断を要求しています。
そのために高い報酬を払ってくれるのでしょう。

その信頼に応えるためには、
専門家はその専門能力を常に維持・向上する必要があるでしょう。
常に勉強ですね。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

 

 

【編集後記】

ローカルのパッケージソフトの検討しました。
とりあえず、弥生のパンフを入手。
年末調整用に、JDLのソフトを導入しなければ。

【ムスコログ】

最近、ボキャブラリーが増え、ことば遊びが増えてきました。「寿限無」も言えます。
ひらがな、カタカナのほぼ全て読めるようになり、車移動中に看板を音読してます。!(^^)!