会社の収益性を分析する方法【97】

収益性とは企業の利益を獲得する能力のことをいいます。
単純に利益額を見れば儲かっている金額は分かります。
しかし、その効率までは分からないため、
利益額と投下資本との割合で効率性をみる必要があります。

収益性分析の方法

① 総資本事業利益率(%) = 事業利益 ÷ 総資本(年平均) × 100
事業利益 = 営業利益 + 受取利息・配当金
内容:企業活動全体の収益性を表す指標です。(年平均)とは前期末残高と当期末残高の単純平均のことです。
解説:投入したすべての資本で、事業利益を、どれだけ効率よく稼いだのかを示しています。

② 総資本経常利益率(%) = 経常利益 ÷ 総資本(年平均) × 100
内容:資金調達の成果も含めた収益性を表す指標です。(年平均)とは前期末残高と当期末残高の単純平均のことです。
解説:投入したすべての資本で、毎期経常的に生じる利益を、どれだけ効率よく稼いだのかを示しています。

③ 経営資本営業利益率(%) = 営業利益 ÷ 経営資本(年平均) × 100
経営資本=総資産ー建設仮勘定ー投資その他の資産ー繰延資産
内容:営業活動の収益性を表す指標です。(年平均)とは前期末残高と当期末残高の単純平均のことです。
解説:投入した経営に利用している資本で、本業のもうけを表す利益を、どれだけ効率よく稼いだのかを示しています。

④ 自己資本純利益(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本(年平均)×100
自己資本=純資産合計
内容:株主にとっての収益性を表す指標です。(年平均)とは前期末残高と当期末残高の単純平均のことです。
解説:株主から拠出された資本で、本業のもうけを表す利益を、どれだけ効率よく稼いだのかを示しています。

以上、利益額と投下資本との割合で効率性を見るための
代表的な収益性分析の方法を書きました。
気になる会社の収益性を、ぜひこれで分析してみてください。

 

 

【編集後記】

明日はアポイントが入っているので、早く寝て明日にそなえます!

【ムスコログ】

ロールペーパーを顔に巻きつけてミイラごっこをやってます。
気分が和みます。