新制度セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)で税金を取り戻そう!【107】

平成29年分の確定申告から導入されたセルフメディケーション税制をご存知ですか?
従来からある医療費控除の特例という位置づけで導入されています。

セルフメディケーション税制の概要

特定成分を含んだOTC医薬品の年間購入額が、
合計12,000円を超えた場合、その超えた部分の金額を総所得金額から控除(上限88,000円)できる制度です。
総所得金額が減れば多くの場合、節税になります。

厚生労働省のセルフメディケーション税制に関するQ&Aによると、
創設の目的は、国民のセルフメディケーションを推進することです。
セルフメディケーションを推進することで、
国民の自発的な健康管理や疾病予防の取り組みを促進することはもちろん、
医療費の適正化にもつながります。。。。

ほんとに医療費適正になるかなあ?と思いますが、まあ趣旨はさらっと流して、
そういう制度があるなら検討する価値はあるでしょう。

OTC医薬品とは、厚生労働省のホームページで公表されている特定成分を含む医薬品のことをいいます。
以下にリンクは貼っておきます。

セルフメディケーション税制対象医薬品 品目一覧(全体版)

確定申告が必要

給与所得のみの会社員の方は、通常、確定申告をされないと思います。
今回ご紹介したセルフメディケーション税制は会社が実施する年末調整では考慮されません。
そのため、この税制の適用を受けるためには会社員の方も確定申告する必要があります。
従来からある医療費控除も確定申告が必要なので、
医療費控除の特例であるセルフメディケーション税制も確定申告が必要となります。

従来の医療費控除とこのセルフメディケーション税制は、併用することがきません。
そのため、どちらも適用可能な場合は、
どちらを選択すれば節税額がより大きくなるかを検討する必要があります。

まとめ

OTC医薬品を年間12,000円以上買うと、節税の可能性があります。
制度の適用には確定申告が必要となります。ただし、簡単な確定申告。
従来の医療費控除と併用はできないため、どちらの節税額が大きくなるか検討すると良いでしょう。

 

 

【編集後記】

午後に年末調整を完成させました。
人数が多いと意外と大変なのが年末調整業務。
資料をもらってから、源泉徴収票という成果物の納期もタイト。。。
年末年始は何かと出費(お年玉含む)がかさむので、
会社は年内に年末調整還付金を返してあげたいのでしょう。
分かります。もらう側は早くもらいたいですもんね。

【ムスコログ】

幼稚園から帰ってくるなり、いとこの3DSを横から観戦。
マリオパーティーが気に入ったのか、そればっかり「やって!やって!」とお願いしてました。