MF確定申告の自動学習機能がかなり便利。1度学習させれば次回から正確に勘定科目を割当ててくれる。【339】

自分の税理士事務所の会計はMFクラウド確定申告というクラウド会計ソフトを利用しています。

お客様にクラウド会計ソフトを提案するにあたり、まず自分が体験しなければ!という思いからこのソフトを選びました。

その結論ですが、まだまだ進化の途中で改善すべきこと(使いにくい点)はたくさんありますが、やはりクラウド会計ソフトは便利です!

データ入力量が圧倒的に少ない

まず、特筆すべきは、めんどうなデータ入力作業が圧倒的に少ないこと。

経理が嫌になる原因の1つに、会計ソフトへの膨大かつ単調なデータ入力作業の苦痛があります。

一般的な会社であれば、仕訳の90%以上は毎月発生する同じ仕訳です。
つまり90%以上は単なる作業的なルーチン仕訳です。
そのため、何か月もその会社の仕訳を入力していると退屈な単純作業になってしまい飽きてしまいます。

従来のPCインストール型の会計ソフト(以下、従来型会計ソフト)は、人の手によっていかに効率良く仕訳データとして入力できるかにフォーカスしています。

研究開発の中心もそこにあるのでしょう。確かに従来型会計ソフトが入力作業がスムーズです。インストール型なので、キー入力のレスポンスも早くて、サクサク入力できます。

サクサク入力できますが、入力量自体を大幅に削減するものではありません。あくまでスムーズに膨大な入力をこなすための会計ソフトです。

これに対してクラウド会計ソフトは、お世辞にも、人の手による仕訳入力がやりやすいとは言えません。

インターネット経由でクラウド上のサーバーにデータ格納しているため、キー入力のレスポンスも従来型会計ソフトよりも遅いです。

このように両者には手入力の操作性に違いがあります。

手入力による操作性はいま一つですが、クラウド会計ソフトはそもそも人の手によるデータ入力を前提に開発されていません。

インターネットバンキング情報やクレジットカード利用情報やExcelからのデータ取込を前提に開発されているため、人力による入力の操作性が劣るんです。

しかしクラウド会計ソフトは膨大な仕訳データを、あっというまに仕訳候補という暫定データにしてくれます。
このことは、膨大な入力作業そのものを大幅に軽減することにつながります。

従来型会計ソフトとクラウド会計ソフトの開発の視点は次のように異なります。
従来型会計ソフト:膨大な入力作業を人力でいかに効率良く入力するかを目指して開発された
クラウド会計ソフト:膨大な仕訳入力作業のほとんどをコンピュータに任せて人間はその仕訳候補の勘定科目だけをチェックだけすればよいという状態を目指して開発された

どんなにベテランで仕訳を高速入力できるキーパンチャーでも、クラウド会計ソフト(コンピュータ)には絶対に敵いません。

人間はチェックのみ=経理にかける時間が激減

実務的には仕訳には4つの要素が必要です。
それは、
①日付
②借方の勘定科目
③貸方の勘定科目
④金額
⑤摘要

従来型の会計ソフトは、①~⑤の要素をすべて人の手によって入力しなければなりませんでした。
これ対して、クラウド会計ソフトは、データ取込を行えば、②または③のどちらかの勘定科目をチェックするだけで足りるんです。
(日付、金額、摘要は100%正しいのでチェック不要)
これにより仕訳量が多い会社ほどデータ入力時間節約の恩恵を受けるでしょう。

自動学習機能が秀逸

しかもその勘定科目候補の正答率も自動学習機能によって、どんどん上がっていきます。

学習機能の例をあげれば、初めて「アスクル」の摘要で、クラウド会計ソフトが「接待交際費」勘定を候補にあげてきたところを、人間が「消耗品費」勘定に修正すると、2回目以降は「アスクル」の摘要には必ず正しい「消耗品費」勘定をクラウド会計ソフトあげてくるようになります。

初回の登場では、間違っている勘定科目も、1度正しい勘定科目に修正すると、2回目以降はずっと正しい勘定科目を候補に挙げてくるようになります。これは本当に便利です。

一定の法則にしたがって、画一的に、大量のデータを高速で処理するというコンピュータの最も得意とする機能ですね。

自動学習もして、人間が処理できないほど膨大な作業を処理できるなんて頼もしい限りです。

人間もうかうかしていられないですね。(笑)

以上です。また明日!

まとめ

・クラウド会計ソフトを上手に利用するとデータ入力量が圧倒的に少なくできる
・結果、データ入力時間を大幅に削減できる
・自動学習機能で、さらに仕訳データ入力にかかる時間を削減できる

おまけ

【本日の成長】

クラウド会計ソフトの仕訳自動学習機能を実践

【編集後記】

お盆休み明け初日、いろいろ溜まっていた仕事・雑務をこなしました。
休み明けのため疲れもなく効率的にこなすことができました。

【ムスコログ】

お盆休み最終日。外出せずに、自宅でいっしょの時間を過ごしました。
あいかわらず戦いごっご(プロレスみたいなもの)をして汗だくになりました。

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