贈与税の財産評価。宅地の評価はいろんなパターンがあり一筋縄ではいかない。【393】

平成27年分から富裕層でなくても相続税や贈与税に頭を悩ませなければならない時代になりました。

相続税・贈与税では財産評価が前提

相続税は相続などにより、無償で財産を取得した相続人に、相続財産額に応じた税を負担させるものです。

贈与税は贈与などにより、無償で財産を取得した受贈者に、受贈財産額に応じた税を負担させる税ものです。

どちらも無償で取得した財産額に応じて税額を決めるため、そもそも財産評価を前提とした税金といえます。

あなたが相続または贈与によって、無償で取得した財産の評価額は〇〇円です。その評価額に応じた税額を負担してください!ということなんです。

そのため、国税庁が作成する財産評価基本通達にもとづいて評価することを強制されます。

この財産評価基本通達を駆使して、どこまで財産評価額を引き下げられるのかがプロである税理士の腕の見せ所と言えるでしょう。

土地の評価は難しい

財産評価の中でも、ほぼ毎回出会うと思われる土地の評価。

ひと口に「土地の評価」といっても、同じ評価のパターンはほとんどないでしょう。

それは、土地がそれぞれ、異なる特殊事情をかかえているからです。

例えば、土地が不整形地であったり、路線に面していない無道路地、袋地・準袋地なんて土地があり、一律に評価できないんです。

そのため、土地には非常に個性があり、それが土地の利用価値に大きく影響し、かつ財産評価額にも大きく影響してしまいます。

このような理由から土地の評価は難易度が高く、一筋縄でいかないのが実務家の本音です。

財産評価は腕の見せ所

財産評価は実に奥が深い分野だと思います。

財産の種類ごとに、財産評価基本通達により、こと細かに財産評価ルールか決められています。

また土地の評価と同じくらい難易度の高い非上場株式の評価というものがあります。
非上場株式というと難しそうな名称ですが、簡単にいえば、市場に流通していない中小企業の株式のことです。

これまた、いろいろなパターンがあり、一筋縄ではいかない評価対象です。

これからますます相続・贈与の重要性が増すと思われます。

この分野に対応できるように自己研鑽を続けていくつもりです。

以上です。また明日!

おまけ

【本日の成長】
資産税実務の勉強を5時間ほど学習。

【編集後記】
サイフを忘れて一文なしでショッピングモール。
耐えきれず、同じモールでファッションコンサル中の妻に現金を借りに行きました。(-_-;)

【ムスコログ】
折り紙で「つる」を作ってと言われました。
作り方を忘れていたため、ネットで検索。
便利になったもんです。

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