会社が自ら経理することで得られるもの(メリット)【5】

私はお客様に自分で経理すること(自計化)をおすすめしています。
その理由(メリット)は、いくつかあるので以下に書いてみます。
自計化を検討していただく判断材料になれば幸いです。

①業績把握の早期化

会計ソフトへの入力を会計事務所に任せてしまう(記帳代行)と、
業績把握のタイミングが自計化する場合に比べて遅くなってしまいます。

一般的には、取引のたびに自計化(お客様が自ら会計ソフトに入力すること)していれば
当月分の業績は翌月の10日ごろには把握できます(タイムラグは10日間)。
対して記帳代行をお願いすると、それから1か月ほど遅くなります(タイムラグは40日間)。
利益が出ている会社であればこの30日間の遅れは大きな差となります。
節税対策を検討する時間的余裕がなくなってしまうからです。

また利益が出ていない会社でもビジネス成果の把握が30日間も遅れると、
迅速な経営判断が行えなくなってしまいます。

②経理・会計スキル蓄積の機会

会社経営であれ、個人事業であれビジネスを続けていく以上、
経理業務は必ず行わなければなりません。
したがって経理業務スキルはビジネスを続けていくうえで必須のスキルです。
そのスキルを得る機会を記帳代行によって失うのは非常にもったいないと感じます。

③経営者自身の財務数値への理解向上

自計化により日々、請求書や領収書等に触れて経理業務を行っていると、
ある取引をすると財務数値にどのような影響がでるのか?
についてある程度推測できるようになります。
業績に責任をもつ経営者にとって、この感覚は必要だと思います。

また試算表に対する読解力が向上します。
記帳代行を依頼されている経営者は、試算表に興味をもたれない方が多いように感じます。
これは試算表の読み方がわからない、もしくは作成過程は理解できないから
試算表に興味がわかないんじゃないのかなと考えます。

④税理士顧問料の削減

税理士顧問料は、
記帳代行手数料が含まれると当然に増額となります。
会社側で会計ソフトの入力を行えばその分、
税理士へ支払う料金が低く抑えられます。

 

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