鹿児島県曽於市(そおし)では、
ふるさと納税(地方公共団体への寄付)500万円の返礼品として、
その寄付者に250万円のキャンピングカーを提供するというニュースを見た。
寄付者が曽於市にふるさと納税(実質は寄付)すると、
寄付者の住所のある地方公共団体では住民税税収が減少し、
反対に曽於市には住民税税収の増加という結果になります。
そもそも住民税は
①公共サービス(警察、消防、ごみ収集など)と
②公共施設の利用(学校、公園、道路)の対価として、
そのサービスを受ける住民が、
その住所のあるサービス提供者である地方公共団体に納めるべきものです。
寄付者は住んでいる地方自治体から公共サービスを受けているのに、
その対価を住んでいない曽於市に支払うことになります。
高返礼率の返礼品の提供合戦により、
サービス提供者にサービス対価が支払われないといった現状は
根本的な問題をはらんでいます。
また、ふるさと納税の創設趣旨である自分を育んでくれた「ふるさと」に
自分の意思で納税できる制度という趣旨からも
返礼品合戦の現状は逸脱しているので早急に是正が必要だと思います。
みなさんはどう思いますか?
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