税理士事務所のSLA(サービスレベル合意)について【29】

ITパスポートの試験勉強をしていて、
SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)という用語に出会った。

SLAとは、サービス提供者と利用者の間で、
あらかじめサービス品質の水準を取り決めておこうというものです。

客観的に評価できるよう、なるべく定量的に(数値で)合意内容を設定します。
具体的にはサービスの提供時間(例:朝10時〜夜8時)、
障害時の復旧時間(例:5時間以内に復旧)、稼働率(例:99%以上)というように設定します。

このサービスレベル合意は税理士業界に取り入れてみれば、おもしろいんじゃないでしょうか?
税理士による顧問契約のサービス内容と品質は正直、不明確なケースが多いです。
したがって利用者側では、どの業務を、どのくらいの品質で提供してもらえるか不明確なことが多いでしょう。
そのためSLAにより、それらが明確になれば、お互い安心して顧問契約を結ぶことができるはずです。

税理士業界でSLAを適用する例を考えてみました。
決算日から40日以内に必ず法人税確定申告書を作成する、
個人の確定申告であれば必ず2月末までに確定申告書を作成する、
質問に対する回答は必ず3営業日以内に行う(ただし質問回数に制限あり)等が客観的でいいんじゃないかなと。
この条件を満たすことができなければ、
顧問料の一部返金などの税理士側にペナルティーを設ければ、
利用者はそのサービスレベルに安心して顧問契約できるはずです。

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