鉄道もインフラ
開業医や医療法人(開業医等)は事業税の軽減などの税制上の恩典があります。
これは社会的インフラとしての機能を評価され、税制上優遇されているんだと私は考えています。
つまり軽症な患者を開業医等が診察することで、大学病院や地域の中核医療機関は研究や重症の患者の診察に集中してあたることが可能になるといった社会的インフラ機能です。
翻って、開業税理士や税理士法人(税理士等という)はどうか?
私の知る限りでは前述のような恩典は特にありません。
難易度の高いまたは税額の大きな税務申告は、通常であれば税理士等が税務申告書を作成し、税務代理を行うでしょう。
税務のプロフェッショナルが自己の判断と責任において税務申告書を作成した場合、そうでない申告に比べて誤りが存在する可能性が低くなります。
税務申告ソフトを利用する税理士等がほとんどであるから単純な集計ミスなどの形式的誤りは皆無になるでしょう。
それにより税務申告の正確性が向上し、結果として税務官公庁の税務行政を支援する効果があると私は考えています。
しかし、このような税理士等の社会的インフラ機能はあまり評価されていないように思います。
税理士等の報酬には源泉所得税が約10%差し引かれ、残りの90%のみが領収時の手取りとなり、資金繰りに不利となります。
また開業医等のように事業税軽減の恩典もありません。
所得税の確定申告時期には税理士会独自の無料相談会や青色申告会・商工会にて相談会を実施し、税務行政に貢献しているので社会的インフラとしてこれまで以上に評価されてもよいのではないでしょうか。
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