振込手数料の経理処理【55】

みなさんは代金支払い時の銀行振込手数料を
どのように経理処理していますか?

108,000円(消費税込)の商品を購入し、
購入者負担で振込手数料を540円(消費税込)を
支払ったケースで考えてみたいと思います。

几帳面な方は、商品仕入れ代金108,000円は仕入勘定(消費税含みコード)で処理し、
振込料540円を雑費等の別勘定(消費税含みコード)で処理されるかもしれません。

この処理方法は振込料に経営管理上重要性があれば、
振込手数料を区分して管理できるので最適な方法であるというメリットがあります。
しかし、その反面、仕入れの都度仕訳を最低2本きる必要があるので、
手間がかかるというデメリットもあります。
また通常の会社では振込料が経営管理上重要性があるということ十中八九ないでしょう。
そのため、別勘定で区分経理する方法は、
取引量が増加するにつれてデメリットの方が大きくなる可能性が高いです。

そこで買主負担の振込手数料は商品仕入れにかかる付随費用と考えて、
合計金額108,540円を仕入勘定(消費税含みコード)で処理し、仕訳を1本で経理することをおすすめします。
仕訳計上の手間が半分に省力化でき、当期純利益および法人税等・消費税等の金額も正確に経理できます。

このように当期純利益や税額に影響がなければ、
多少簡便な経理処理を採用することを私はおすすめいたします。

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