補助金ありきのIT導入、そのIT導入は本当に必要なのかを吟味すべき。【212】

平成29年度補正のIT導入補助金制度の話を、あちこちで耳にするようになりました。
クラウド会計ソフトの会社からも、その補助金のお知らせ(営業電話、メール)が届きました。
そこで今回はIT導入補助金についてのお話。

IT導入補助金制度

今回のIT導入補助金の概要をお伝えします。

中小企業・小規模事業者を対象にしたソフトウェア、クラウド利用費、導入関連経費などに補助金を支給します。

補助金の上限は50万円、下限は15万円、補助率は50%の補助金制度です。

補助金を最大限利用するには100万円のIT導入を行い、補助金の上限50万円(補助率50%)を受け取ることができます。

持ち出し50万円で、100万円分のIT導入をすることができます。

なんだかお得な感じがします。

IT業界にとってはビジネスチャンス

ソフトウェア業界やシステム業界などITが絡む業界は、再び大きな売上獲得のビッグチャンスがやってきたと沸いているようです。

前回のIT導入補助金制度のときに補助金申請・交付がたくさんあったことを考えると、前回かなりの売上があったことが推測できます。

今回も中小企業・小規模事業者にIT導入をしてもらい、売上を獲得しようと、鼻息が荒いようですね。

そのため、営業圧力が強まっていることに中小企業・小規模事業者の方はご注意ください。

ユーザー側で吟味が必要

自己負担は半額で、最新のIT導入ができるということで、どうにか補助金を使おうと、何かしらIT導入したいと考えている中小企業等もいらっしゃると思います。

しかし、むやみにIT導入しても、その導入先でITをうまく使いこなし、業務を効率化できるとは限りません。

クラウド会計ソフトを代表してお話しますが、一見、便利なクラウド会計ソフトですが、業務を効率化するには、ある程度のITスキルと会計スキルが必要になります。

補助金がもらえるといっても、導入費用の50%は補助金対象者の持ち出しになります。

前述の例で補助金を最大でもらう場合、実際にお金が50万円は出ていくので、本当に必要なIT導入がどうかを慎重に吟味されることをオススメします。

補助金ありきで、必要でもないITを導入する失敗は、ぜひ避けていただきたいと思います。

誤解のないように追記しますが、吟味の結果、必要なIT導入である場合は迷わず補助金申請をすべきです。自己負担が半分で済みますからね。!(^^)!

おまけ

【編集後記】

・近くの喫茶店で会計事務所業界の方と情報交換
・お世話になった本屋さんにご挨拶

【ムスコログ】

昨日の夕方16:00から眠っていたので、今朝は早朝5:30に起きだしました。
子供って、突発的に変な時間に起きだすときありますよね。
父と母は起きられませんでしたけど。
ほっておいたら息子も2度寝してました。