山形市役所でマイナンバーカードの交付。現状は一般の人にあまりメリットなし。これからの機能拡充に期待。【241】

マイナンバーが導入されて数年たちます。
導入当時は、マイナンバーの通知を拒否したり、自分のマイナンバーをネットにさらす等全国でいろいろな抵抗がありました。(笑)

現在では、みなさんの会社でも総務からマイナンバーの提出依頼があったり、確定申告書にマイナンバーを記載したりして、実務でも浸透してきた感じはありますね。

本日、遅ればせながら(正式な)マイナンバーカードの交付を山形市役所にて受けました。

そこで今回はマイナンバーカードの利用場面とそのメリットについてのお話。

通知カードとマイナンバーカード

みなさんの手元にもマイナンバー通知カード(以下、通知カード)が届いていますよね。
そうです。
あのペラペラの緑色の縦長方形の紙です。
でも、それはあくまでも暫定版です。
マイナンバーを本人に通知するだけのものです。

そのため、通知カードは運転免許証のように公的な身分証明書として使うことができません。
公的な身分証明書として使うためには、マイナンバーカード(正式なプラスチックカード)を申請により発行してもらう必要があります。
発行申請はかんたんで、顔写真を添付して申請書に必要事項を記入して郵送するだけでOKです。

マイナンバーカードの利用場面

マイナンバーカードの交付と同時にもらった利用案内には、その利用例が2つあげられていました。

コンビニで公的な証明書の取得ができる

通知カードにはない、マイナンバーカードを発行するメリットは、山形市役所に行かないでコンビニのマルチコピー機で各種証明書のコンビニ交付が受けられることです。
交付を受けられる各種証明書とは以下のとおりです。
・住民票の写し(300円)
・印鑑登録証明書(300円)
・戸籍全部・個人事項証明書(450円)
・戸籍の附票の写し(300円)
ちなみに、山形市役所で交付を受けた場合と交付手数料はまったく同じでした。(値引きなし)

ネットからe-Taxなどの税申告ができる

正式なマイナンバーカードにはICチップが搭載されている(発行申請書でICチップを搭載するかどうか選択可)ため、所得税の確定申告データをe-Taxで作成し、そのデータを紙にプリントすることなくネット経由で送信することができます。

なおe-Taxデータをネット経由で行えば還付金の着金が早いというメリットがあります。

マイナンバーカードの交付を受けるメリットが大きい人はどんな人?

以上のように、現状のマイナンバーカードの利用場面・メリットははっきりいって微妙です。(-_-;)
メリットが大きな人を想定してみます。

①次回から絶対にe-Taxネット経由で確定申告書データを送信すると心に固く決めている人
②住民票の写し、印鑑証明書、戸籍証明書を普段から頻繁に山形市役所にもらいに行っている人
③運転免許証を持っていないため、信用力の高い身分証明書が、ぜひとも欲しい人
以上が考えられます。

②のような人は、極少数でしょう。一般の人であれば住民票の写しや印鑑証明書は年に1回必要かどうかというレベルなので実質、コンビニ交付のメリットはほぼありません。

地方在住の人は自動車生活が当たり前になっているため、みなさん運転免許証を持っています。そのため高齢により運転免許証を自主的に返却した人と都市部に在住で運転免許をもっていない人は③に当てはまるかもしれません。

確定申告は1年に1回の業務なので、紙ベースで提出するほうが負担が少ないです。ネット経由でデータ送信する方法は、初期設定や操作にある程度のITやネットのリテラシーが必要となるため、苦手な方は紙ベースで申告するほうが安全確実です。
また確定申告が必要な人も少数派です(ほとんどの人は年末調整で終わるため)。
そう考えると①に該当する人も極少数でしょう。

このように、マイナンバーカードの発行で大きなメリットを得られる人はごく少数なので、現状では一般の方にはあまりメリットがないでしょう。
繰り返しますが、現状はマイナンバーカード発行のメリットは微妙です。。。
これからの機能拡充され、行政手続きがすべてオンライン化されることを期待しましょう!

以上、また明日!

おまけ

【編集後記】

・山形税務署に税務関係資料を入手
・山形市役所でマイナンバーカードの受け取り
・税理士会山形支部にてはじめての無料相談員を担当

今回の山形支部での税務相談者の方から若手の歌舞伎俳優の誰かに似ているといわれました。
実は、そう言われたのは2回目なんです。相談者の方もその俳優の名前までは知らないそうです。自分では誰に似てるかわからない。。。(-_-;)

【ムスコログ】

年中組になり別クラスになった結果、それまで以上に仲良くなった同級生がいるようです。
今まで当たり前にいた同級生が急にいなくなった途端、その同級生の大切さに気づいたようです。
大人でもこんなことありますね。幼稚園児でもあるようです。。