青色申告特別控除65万円をとるのは意外と簡単。個人事業主にはチャレンジをおすすめ。【159】

確定申告期に入りましたね。
今回は、個人事業主やフリーランスの方向けに青色申告特別控除65万円をとるのはそんなにハードル高くないですよ、というお話。

青色申告特別控除65万円

まず、経理・税務が初心者の個人事業主やフリーランスの方に向けて、青色申告特別控除について軽く解説します。
当然知ってるよ!という方は、この段落はスキップしていただいてもOKです。

青色申告特別控除は、事業を営む青色申告者が、複式簿記により経理を行い、
貸借対照表を作成し、それと損益計算書を確定申告書に添付して期限内申告をすれば、
最高65万円の特別控除(もうけをマイナスできる恩典)を受けることができる制度です。

仮に65万円の特別控除が受けられた場合、最低でも所得税等5.105%と住民税10%の98,182円を節税することができます。
このようにメリットが大きな制度ですが、専門家でない人には難しくて、ハードルが高いんでしょ?と思われている方がよくいらっしゃいます。青色申告特別控除を受ける際にキーとなるの部分は太字で強調した部分でしょう。

複式簿記により経理を行い、貸借対照表を作成すること。
これができれば、青色申告特別控除最高65万円を受けたも同然です。

会計ソフトを使えば難しくない

複式簿記とは、経済取引要素を資産、負債、資本、収益、費用の5要素に分け、
それらの動きを、勘定ごとに借方と貸方で(複式で)表現する帳簿記録法です。
簿記検定などを受けられたことのない方には馴染みのない帳簿記録法でしょう。
一般になじみ深いのは家計簿のような帳簿記録法だと思います。これは単式簿記と呼ばれています。

一見とっつきにくい複式簿記ですが、1度理解してしまえば、とても便利な帳簿記録法です。
会社などの法人は必ず複式簿記を採用していますし、将来的に個人事業を株式会社などの法人に移行したいと考えられている方は絶対に避けては通れない知識です。この知識がないと自分の会社の健康診断書のような決算書が読みこなせません。

実はこの複式簿記、難しそうに見えるかもしれませんが、市販の会計ソフトを使えばそんなに難しくもなく、大きな誤りも生じません。
私が業務に使用しているEPSONの会計ソフトは年間利用料が21,600円(8%税込)で安価な割に、
シンプルで必要な機能も備わっているため、中小企業では特に困ることがありません。

ついにEPSONもパッケージソフトから年間利用料ソフトへ軸足をシフト!クラウド型ソフトに近づく【85】

会計ソフト代で21,600円支払っても、65万円の特別控除で最低税率でも98,182円を節税できれば元は十分にとれます。
そのため、個人事業主やフリーランスの方に自分で経理することをオススメしています。

クラウド会計ソフト使えば手間もかからない

忙しくて本業にかかりっきりだから、経理なんてやってる時間ないよって方もいらっしゃると思います。

Money Forwardなどに代表されるクラウド会計ソフトを使うと、従来型のPCインストール型のパッケージ会計ソフトを使うよりも、
より手間を省いてリアルタイムに経理をすることができます。

MFクラウドバリューパックで自分の経理にチャレンジ!オススメする前に自分で試す。【144】

規模が小さく、人員の少なく、運転資金も少ない、個人事業主やフリーランスだからこそ経理が大切です。
時間がないといって経理を税理士丸投げしてしまうと、経理プロセスがブラックボックス化してしまい、
いつまでも税理士に依存しなければならなくなります。また数字の生成プロセスが分からないので試算表や決算書を深いレベルで理解できません。
この状況を避けるため、できるだけ事業開始初期段階で自分で経理をするスキルをマスターすることをおすすめします。

経理・税務の熟練者のチェックは必要

私は、個人事業主やフリーランスの方が、自分で自分の経理をされることを推奨しています。
経理は毎月ルーチンな処理がたくさんあるため、一度覚えてしまえば大きなミスは起こりにくでしょう。

しかし、決算(確定申告)の前には税理士などの専門家にチェックを依頼された方がいいと考えます。
専門家でない方は、特に初めての取引や複雑な経済取引があった場合に正確に経理処理できない可能性が高いからです。
そういった取引がなければ、専門家チェックはなくてもいいかもしれません。

試算表の段階ではミスがあっても、その後やりなおせばOKなので問題になりませんが、
決算(確定申告)でミスがあった場合、所得税や消費税の税額が動く可能性があります。
修正の結果、過少申告加算税や延滞税などのペナルティーを課される可能性もあるため注意が必要です。

まとめ

・会計ソフトを使えば複式簿記&貸借対照表の作成は簡単
・クラウド会計ソフトを使えば、さらに手間を省ける
・事業を始めた初期段階で日常の経理はマスターすべき(毎月のルーチン経理は自分でやる)
・初めての取引、複雑な取引は、専門家のチェックを受けると安心(ノンルーチン経理は専門家にチェックを受ける)

おまけ

【編集後記】

オフにせざるをえない理由ができてしまい1日中自宅で過ごしました。
なんとか、このネット営業(BLOG)だけは続けることできました。。。

【ムスコログ】

最近、自分の思ったとおりにならないと、大声でわめき→泣く、を繰り返します。
今日も制限時間を超えてゲームをしようとするので、強制的にやめさせると、
「父はバカだ!じゃまするな!」という始末。
しばらくゲームを隠すことにします。。。