鳥取県白兎海岸にて
現在、私は開業税理士として登録しています。
日は浅いですが、一応、経営者の端くれです。
その前は会計事務所の従業員として勤務して、
実務経験を積んでいました。
税理士に登録するには、税理士試験に合格だけでは足りず、
2年以上の税務実務経験を積むことが必要とされています。
従業員の頃(独立前)のサービス
従業員として会計事務所に勤務している当時、
私はクライアントに会計や税務に関することはもちろん、
経営に役立つ情報等の提供を自分なりに一生懸命におこなってきた「つもり」でした。
ここでいう「つもり」がポイントです。
その時点では、クライアントを精一杯サポートしてきたつもりでしたが、
独立後の今となっては、表面的なサポートしかできていなかったと考えています。
その原因は、自分自身が経営に身を置いていないため、
経営者の立場(気持ち)を真に理解できていなかったからでしょう。
例えば、どんなに高学歴でMBAなどの学位がある経営コンサルタントが、
学術理論的に素晴らしい・合理的なことを高説しても、
実際に経営をしたことがなければ(大手コンサル会社の従業員など)、
その言葉に血が通わないのではないでしょうか?
つまり、日々、資金繰りの不安と戦い、銀行借入をおこし、従業員の雇用を維持し、
社会保険料の負担に苦しんでいる経営者からすれば、
そのような経営コンサルタントのご高説は、
机上の空論でしかないと感じられるのではないでしょうか?
(そして、経営者は心の中で思われるでしょう。
「経営をやったことがない人間が何を理論だけ偉そうに!(怒)」と)
今思えば、この例と同じことを私もしていたと思います。(-_-;)
給料で収入が保障されていた若造(私)は、
経営者の不安などを真に理解できるはずもありません。
ご多分に漏れず、シャアシャアと理論を述べて、自己満足に浸るだけでした。。。
経営者の立場(気持ち)を理解するには、自分も経営者になるしかない
よくビジネス啓発本などで従業員に対して、
「経営者になったつもりで仕事をする」というフレーズを見かけます。
これは、私の経験上、はっきり言って無理です。
なぜなら、従業員は会社の売上が減っても毎月の給与収入が保障されていて、
必要経費であれば会社がその経費を負担してくれます。
つまり、会社の売上が減っても、会社の経費をたくさん使っても、
従業員の懐は1円も痛みません。
そのため、経営者の立場を理解するには、従業員と経営者の間にある一線を越えて、自分も経営者になるしかないと考えます。
税理士は、主に会社の代表取締役や個人事業主などの経営者層から相談を受ける機会が多いです。
その回答にあたって、クラインアントと同じ経営者である税理士(個人事業主または税理士法人の代表社員)は、
理論だけの机上の空論でなく、本当に親身になった実行可能なアドバイスとサポートをすることができるのではないでしょうか。
まとめ
経営者と従業員との間には、考え方に大きな隔たりがあるため、従業員は経営者の立場を理解できない。
経営者の真の相談相手に適している税理士は、自ら経営している税理士(個人事業主または税理士法人の代表社員)。
【編集後記】
年末の大掃除にとりかかりました。
私の部屋の窓ガラスが特に汚れていたので、じっくり掃除しました。
また、たくさんの書類や書籍も処分しました。
会計士に比べて、税理士関係の書類が多くて管理に困ります。(-_-;)
【ムスコログ】
幼稚園もなく、外出することもなく家族3人自宅でゆっくりしました。
布団の上でお相撲をとったり、本を読み聞かせたり、
リビングにクリスマスの飾りつけをして、とても満足して早めに就寝しました。!(^^)!