ブランド(のれん)の価値を再認識。山形の有名店「金ちゃんラーメン」高堂店にて。【146】

山形の有名店「金ちゃんラーメン」の分店 高堂店

 

有名ラーメン店の分店で家族3人で、お昼を食べました。
開店3カ月で、その繁盛ぶりをみて、あらためてブランド(のれん)の威力に感心したというお話。

ブランド(のれん)の効果

2017年11月に山形県南陽市赤湯の有名ラーメン店「金ちゃんラーメン」の高堂店が自宅の近くにできました。
以前から知っていましたが、なかなかタイミングがあわず、今日が初めての入店となりました。

並ぶのがきらいだから早めに行こう!ということで、午前11時20分に入店。お店は午前11:00にオープン。
すでに駐車場もいっぱいで、店内はたくさんお客さんで埋まっていました。
幸い並ぶ時間は5分くらいで済んだので結果オーライ。

経緯はこれくらいにして、ブランドにはその商品やサービスのクオリティーを保証し、
お客さんに安心して購入してもらうという効果があります。

みなさんも1度は経験があると思いますが、入ったことのないお店に初めて入るときって、
ここはおいしいんだろうか?という考えがよぎり、入るときに抵抗がありますよね。

このラーメン屋さんでいうと、本店と同じ看板でやっている(のれん分けをうけた)お店だから、
おいしくないラーメンは出さないだろうという安心感です。

この安心感があるので本店の味に満足しているお客さんは、
分店にもなんの抵抗もなく入ることができます。

開店したばかりの名の通っていないラーメン屋さんの場合、
わずか開店3カ月であの客入りは期待できないと思います。
本店のブランドの効果でしょう。すばらしいブランド力ですね。

しかもブランドは、お客さんがお店や商品・サービスに持っている主観的イメージなので、使っても減ることがありません。
ただし品質の悪い商品・サービスを提供してしまうとブランドが毀損する(傷つく)こともあります。
この毀損した例が、ベネッセの顧客個人情報流出事件です。
この事件をきっかけにベネッセのブランドは大きく傷ついた(ベネッセへのマイナスイメージ)と私は考えています。

対価を払えば会計上も資産計上可能

このブログは会計とか税金のカテゴリーもあるのでそれについても触れますね。

前述のように威力を発揮するブランドですが、自分で蓄積・形成したブランド(以下、自己創設のれん)は、
会計上・税務上は資産計上及び費用計上はできません。
会計には「貨幣的測定の公準」というものがあり、簡単にいうと、お金で計れないものは会計の対象外とするってことです。
自己創設のれんの場合は、長年にわたる本店と分店の営業努力の結果、金ちゃんラーメン=おいしい、というプラスイメージを蓄積・形成していますが、その営業努力をお金で計ることができないんです。
そのため自己創設のれんは会計上・税務上は対象外とされ資産計上・費用計上できません。

しかし、例えば分店が本店に対価を払って、のれん分け受けた場合、
その対価をお金で計ることができれば、のれん(以下、有償のれん)は会計上・税務上は資産計上できます。
そして、取得日以後の事業年度で減価償却手続きにより費用化することができます。

このように、自分で形成したブランド(自己創設のれん)か、人から買ったブランド(有償のれん)か、
によって、会計および税務で取扱いが違うので注意する必要があります。

ブランドの自己形成を目指す

フランチャイズ契約などでブランドをすぐ取得することも可能です。
ただし長期にわたり多額の購入資金が必要となりますが。。

しかし、どんな業種でもビジネスをやっている限りはブランドの自己形成を目指すべきです。
前述のように、ブランドはビジネスにとって重要な役割を果たします。

当然、ブランドは一朝一夕では形成できません。
その形成には通常は長い時間とたゆまぬ努力が必要になるでしょう。

私も会計人として自己創設のれんを形成するため、自己研さんを続けます。

おまけ

【編集後記】

スキューバダイビングのマンガを読んでいたら、
無性にダイビングをやりたくなり、ネットで費用などを調べました。
もともと海の近くで生まれ育った人間なので、
ちょくちょく海に行きたくなります。
山形市は海が遠くて残念です。

【ムスコログ】

はじめて、お菓子「ねるねるねるね」を買って食べました。
想像していたものと違っていたようで2口でギブアップ。
しょうがないので、父のチョコピーナッツを母と息子の3人で分けて食べました。
こちらは満足のようでした。