自分が独立開業してみて。経営者に対する考えが変わった。【120】

昨年末(平成29年末)に、会計士・税理士として独立開業しました。
独立開業する前と後で、私にどんな心境の変化があったのかをお話しします。

経営者の不安や悩みを知った

個人事業主でも、会社の代表取締役になる場合でも、経営者はリスクをとって経営をしています。
とりわけ、創業(初代)はリスクが非常に高くなります。
会社員の給与のような安定収入が約束されていないうえに、
十分なお客様もおらず、事務所や備品などもほとんどそろっていません。
事業資金も満足にないことがほとんどでしょう。
そんな状況でも、自分と従業員(もし雇用できていれば)を信じて、経営を行っているのです。
これは誰にでもできることではないでしょう。

いまさらながら私は単純にその度胸・心意気に感心しました。

また経営者にはいろいろな不安や悩み事があります。
資金繰り・重い社会保険料負担などのお金の不安、従業員の労務管理の悩み、雇用責任の重さ等
会社員ではありえない不安や悩みが出てきます。(まあ、会社員は会社員で、ストレスや悩みはありますが・・・)

私も経営者のはしくれとなったので、この経営者の不安や悩みを経験できたことは、私の税理士としての糧となるでしょう。

経営者を身近に感じられるようになった

会計事務所職員だったときよりも経営者をより身近に感じられるようになりました。

前記した同じ不安や悩みを私が経験した結果、
経営者としての先輩(先に開業)、同期(同じ時期に開業)もしくは後輩(後に開業)を、
より身近に感じるようになるのは当然だと思います。

大変ありがたいことに、私が開業して間がなく、お客さんも少なく大変だろうということでお気遣いをいただきました。
例をあげれば、確定申告のクライアントを紹介していただくこともありました。

経営者の経理・税務面のサポートをしたいと強く思うようになった

会計事務所職員だったとき、自分では精一杯サポートしてきたつもりでしたが、
開業した今の私からすると、サポートをするという気持ちが弱かったなと思います。
会計事務所に勤めて年数が経つにつれ、どこか事務的になっていたように感じます。

その反省も踏まえて、開業した今では公認会計士・税理士として、
経営者の経理・財務面のサポートに力を入れたいと強く思います。

経営は本業の経営者(社長さん、個人事業主さん)がエキスパートなので、
私は専門分野である経理・税務面を精一杯サポートして参ります!

 

【編集後記】

実務で判断に迷ったときの指針として、税務実務書をそろえ始めています。
勉強に終わりはないですね。
日々、勉強です。

【ムスコログ】

幼稚園の預かり保育で、先生にぬりえがカラフルできれいに塗れるようになったことを褒められたようです。
よっぽど嬉しかったのか、そのエピソードを話してくれて、自宅に帰ってもぬりえを続けています!(^^)!