価値工学の考え方。価値=機能÷コストを、会社員・税理士に当てはめてみた。【123】

公認会計士試験の管理会計または経営学の試験範囲で、
価値工学(Value Engineering)なるもの勉強したことがあります。
今回はそれについてお話します。

価値=機能÷コスト

価値工学は、提供しようとしている商品やサービスが、そもそも誰のためのもの・ことであるのか、何のためのもの・ことであるのか(=機能)を検討・明確化し、商品やサービスの「価値」を、その「機能」と「コスト」の関係で表し、価値を向上させることを目的とします。
その三者の関係を式に表すと、以下のような式で表されます。

価値(Value) = 機能(Function) ÷ コスト(Cost)

実際に数字を入れると分かりやすいとので、数字を入れて解説します。

前者:機能が10でコストが5の場合、価値は10÷5=2となります。
後者:機能が10でコストが2の場合、価値は10÷2=5となります。
前者と後者は、ともに機能10は同じですが、それにかかるコストが違います。
前者はコスト5に対して、後者はコスト2です。
つまり、同じ機能を生み出すに当たり、そのためコストが少ない後者の方が価値が高いという式です。
この式の結果、つまり価値を高めるには、機能を増加させるか、コストを減少させる必要があります。

会社員に当てはめ

前述の価値工学の式を会社員に当てはめてみると、

会社員としての価値(Value) = 業務の質or業務の量(Function) ÷ 作業時間(Cost)

つまり、会社員としての価値を高めるには、機能としての業務の質または業務の量を高めるとともに、
それに費やす作業時間を減少させる必要があります。
そのためには、自主的なスキルアップなどの自己研さんが必要になります。
とくにEXCELのマクロなどを組めれば、何時間もかかっていた処理を一瞬で終わらせることも可能です。
マクロなどを習得すれば、会社員としての価値は確実に高まります。

税理士に当てはめ

前述の価値工学の式を税理士に当てはめてみると、

税理士としての価値(Value) = 専門サービスの質(Function)  ÷ 専門サービスの報酬(Cost)

つまり、税理士としての価値を高めるには、会社員と同じく、
自己研さんによる専門サービスの質を向上が必要だと考えます。

私は税理士事務所で最も貴重な経営資源は税理士の時間だと考えているため、
報酬をさげることは考えていません。

まとめ

・価値(Value) = 機能(Function) ÷ コスト(Cost)
・価値を高めるには、機能を増加させるか、コストを減少させる必要がある。

 

【編集後記】

日本は全国的に寒波が到来。
私も久しぶりにまともな風邪をひいてしまいました。
そのため、ほぼ1日中寝ていました。(-_-;)

【ムスコログ】

体温も下がり、本人も元気そうにamazonプライムビデオでポケモンを見てますが、
鼻水と咳がずっととまらないのが心配です。
大体、幼稚園でムスコが風邪をもらってきて、家中にまき散らしてますね。(-_-;)
これまでの経験上。