国宝級になる必要はない。狭い分野でエリアトップをとるため芸を磨く。【137】

人間国宝 十代目 柳家小三治 師匠

 

税理士にも、得意な専門分野、得意な仕事内容があります。
税理士も人の子ですから当然だと思います。
すべての専門分野を平均以上のレベルでこなすことは、まぁ不可能でしょう。

あれこれ手を広げない

税理士が1人しかいない税理士事務所では、リソースが少ないため、
あれやこれやと専門分野・仕事内容を広げてビジネスを拡大することはできません。

それをしてしまうと、税理士が専門分野等に投入できる時間が分散してしまい、
結局、どの分野・どの仕事のレベルも他の同業者から抜きんでることができなくなります。

こうなると、サービスの消費者側からすれば、税理士なら誰でもできる業務だし、
そのレベルに差がないなら、値段が安い方を選ぼう!となり、価格競争に巻き込まれることになります。

小規模な税理士事務所は、価格競争に巻き込まれることを回避しなければなりません。

小規模な税理士事務所は(ましてや税理士がひとりの事務所は特に)リソースが少ないため、
大規模な税理士事務所と価格競争をして勝つことはできないからです。

専門領域と業務内容をしぼりにしぼる

そこで小規模な税理士事務所は、やらない専門分野、やらない仕事内容を、まず決める必要があります。

そうすれば、やらない専門分野などにはリソースをいっさい割り当てることがなくなり、
その結果、やりたい専門分野とやりたい仕事内容に、すべてのリソースを投入することができるようになります。

対象を絞ることで少ないリソースでも、税理士がやりたい専門分野などについては、
短期間で他の同業者を圧倒するレベルに引き上げることができます。

この状態になれば、その分野についてサービスの提供者は、その税理士だけですから、
価格競争に巻き込まれることはほぼなくなります。
サービス提供者の言い値で売れるブルーオーシャンの完成です。

その分野でエリアトップを目指して芸を磨く

特定分野にしぼって日本で1番のレベルになれるものならなりたいですが、
上には上がいるので、現実には難しいでしょう。

そこまでのレベルに届かなくても、そのエリア内で特定分野につきトップをとれば、
価格競争に巻き込まれず事業として十分に成り立つでしょう。

そのためには、やらないことを決めて、やることにリソースを全投入して、
専門能力の向上(芸を磨く)をひたすら努力するしかありません。

おまけ

【編集後記】

法定調書合計表を税務署に郵送提出。
平成29年分は、このクライアントだけ諸事情あり電子申告できなかったので、
来年は絶対に電子申告化します!(事務処理が煩雑で大変でした。)

【ムスコログ】

せっかく平日に自由に動くことができようになったので、
土日を外して、あえて学級閉鎖中の息子を連れだし遊びました。
その外出先で、むすこの保育園の同級生を偶然会いました。
むすこは覚えていたようですが、相手は忘れてしまっていたようです。
少しさみしそうでした。。(-_-;)