くら寿司から学ぶ絶妙な売上アップの仕組み。子どもを味方に、お皿5枚でガシャポン1回。【233】

くら寿司

先日、くら寿司に家族3人で行き、食事をしてきました。
そのとき、くら寿司の絶妙な売上アップの仕組みにとても感心したため、今回はそのお話。

お皿5枚でガシャポン1回で売上アップ

くら寿司やスシローに代表される100円回転すしチェーン店は、平日・休日を問わず常に繁盛しています。
特に休日は予約をしないと、夕方の早い時間から行列ができて、長い時間待たないと食べることができないくらいです。
ちなみに我が家は待つことがきらいなので、並んで外食することはめったにありません。

100円回転すしを利用するお客さんの中には、子どもを連れた子育て世代の家族がたくさんいます。

ここに目をつけたのが、くら寿司です。

各テーブルの注文用iPadの近くにガシャポンが設置してあります。
説明を読んでみると、お寿司の皿を5枚あつめるごとにガシャポンを1回することができるという説明書き。

最初は気にも留めなかったんですが、お皿18枚目くらいにお腹がいっぱいになり始めたころ、「お皿5枚でガシャポン1回」の効果が表れ始めました。

すでに15皿を投入して、3回ガシャポンを引いた息子。
運が悪いのか、そういう設定なのか分かりませんがハズレばかり。。絶対当てたいと意気込んでいます。
それをみた親はあと2皿食べればまたお皿が5枚になり、ガシャポンをもう1回ひかせてあげられると考えます。
その後、ガシャポンを引くため、食べる必要のないお寿司を2皿食べてしまいました。

こうすることで、くら寿司側は18皿でお会計となるところを、20皿まで伸ばし、2皿分を追加で売り上げることができました。

これ我が家がくら寿司に行ったときの実話です。

この流れの売上アップは1店舗でも、相当な売上増加につながっているはずです。
これが全国のくら寿司の店舗で起こっていると考えると、莫大な金額の売上アップにつながっていることでしょう。

子どもを味方につける発想

くら寿司は、子ども連れの来店客が多いことに気が付いて、売上増加のために、子どもにアプローチしているようです。

くら寿司の店員さんから、あと2皿追加で買ってくださいとお願いされても、追加で2皿食べる人はいないでしょう。
しかし、前述のように、子どもにガシャポンを引きたいから、あと2皿食べてといわれれば、ほとんどの親が追加で2皿食べてしまうでしょう。

くら寿司はそういった子を持つ親の心理まで、読み切ってガシャポンを導入しているんだと考えています。
うーん、やるな~、わかってるな~。という風に感心してしまいました。(笑)

もう1つは、単純に子どもにガシャポンによるエンターテイメント性を与えて、くら寿司での食事は楽しいというイメージを与えます。

こうしておくことで、親が子どもに「何食べたい?」と聞いたとき、子どもに「くら寿司に行きたい!」と言わせることを狙っているんでしょうね。

ここで「お寿司!」と言わせないで、ピンポイントの「くら寿司」と言うように仕組み化しているところがやり手です。
単に「お寿司!」だと、スシローというライバル店に流れる可能性がありますからね。

これも財布を握っている本丸の親ではなく、子どもを味方にしている点がにくいですね。(笑)

目的を達成するためにまず周辺から

将を射んと欲すれば先ず馬を射よ。という故事ことわざがあります。

5皿でガシャポン1回作戦は、まさにこれを地で行く戦法ですね。

普段は財布のひもがかたい親も、子どもから買ってコールされると弱いですよね。(私だけじゃないはずです。)

そんな親の心理をうまくついた戦法だなーと、レジでお会計しながら考えたというお話でした。
最終的に20皿+レジ横のおもちゃ250円も買ってしまいました。。。(-_-;)

サメ美

ガシャポン4回目で当たった景品。サメ美さん。シュールです。。。(-_-;)

おまけ

【編集後記】

Zoomのwebセミナー(3時間)をPCの前で受講しました。
WEB集客にあたり、目からうろこの連続でした。学んだことを実行に移します。

【ムスコログ】

夕方の閉店後に知り合いのお店に行きました。
そこでは打ち上げと称して飲み会が行われていました。
父と母とお店の方4人が楽しく雑談している間(約1時間30分)、ぐずりもせず大人しくイスに座っていました。
後で聞いてみると、親2人と他の大人たちが楽しそうに話している場の雰囲気を壊さないように大人しくしていたとのこと。
4歳でそんなところにまで気を配れるなんて・・。とわが子ながら感心してしまいました。