本当に役立つビジネスのアドバイスができるのは、かつて同じ状況を経験し、それを克服したことがある人のみ。【232】

酒田大獅子一家

酒田大獅子一家あかちゃん獅子 山形県酒田市山居倉庫にて

巷にはご高名な学者や有名コンサルティングファーム出身のコンサルタントが書いたビジネスに関する本やセミナーで溢れ返っています。

そういった人たちのセミナーに参加しないまでも、1度くらいは難解な分厚い本などを読んだことがあるでしょう。

読破するだけで大変。理解するのはもっと大変。でも実際の中小企業の経営実務に使えるのか?これ?みたいな話もかなりあります。私見ですが。。そもそも中小企業を想定して書かれていないのか?

そこで今回は、ビジネスで困ったとき誰にアドバイスをもらうべきかについてのお話。

学者と経営実務の経験がない人のアドバイス

アカデミックな学者先生のアドバイス、なんだか賢くなった気がします。

外資系コンサルティングファームのエリートコンサルタントのアドバイス、プレゼンのトレーニングも受けていて、ロジカル、なるほど説得力あるわ~。反論なんてできません。

でも彼らは1度も自分でリスクを負って経営した経験のない人たちです。
経営に失敗したら、自己破産に陥るというプレッシャーを感じたことがない人たちです。

耳障りの良い言葉と素晴らしいコンセプト、説得力も十分、ハーバード・東大・京大・一橋大学など超有名大学出身者であり、間違いなく頭脳明晰でしょう。

しかし、どんなに素晴らしい理論・理想論を述べても、経営実務を経験したことがない人には、経営者(個人事業主、フリーランスを含む)の本当の気持ちは絶対に分かりません。
サラリーマンには給料という安定があるからです。経営者はサラリーマンにくらべてとても不安定です。

その不安定さを経験するとしないとでは思考回路が全く異なります。
サラリーマンは1度でも自分で経営しないかぎり、経営者の本当の気持ちを理解することはできないでしょう。
その気持ちが理解できなければ、適切なアドバイスはできないと私は考えています。

同じ業界で先に経営をしている人が最高のアドバイザー

じゃあ、ビジネスで行き詰ってアドバイスを受けたいとき、誰に聞けばいいの?と質問されそうです。

では、それにお答えします。

ずばり、同業者で先輩の経営者(個人事業主、フリーランスを含む)が最高のアドバイザーなんです。

あなたと同じ業界に身を置き、あなたにこれから起こるだろう問題を、あなたより先に経験し、それを克服した人こそ後に続く人に本当に役立つアドバイスができるのではないでしょうか。

年齢が近く同じベクトルの先輩が最高のアドバイザー

年齢が近い先輩

同業者の先輩からアドバイスをもらうことは大切です。

しかし問題を克服した時点が何十年も前だとその経験から時間が経ちすぎているのでその先輩のアドバイスはオススメしません。

時代が違うと問題克服のための条件が違いすぎるからです。

例えば、東大受験をするとして、昨年合格した先輩と20年前に合格した先輩とでは、試験傾向や試験制度がちがうため、より役立つアドバイスが得られるのは、間違いなく昨年合格した先輩ということは納得してもらえると思います。

そのため、同業者であっても、できるだけ自分と年齢の近い先輩からアドバイスをもらうことをオススメします。

同じベクトルの先輩

もう1つ。同じベクトル(方向性)を先に歩いている先輩のアドバイスを参考にすることをオススメします。

同業であってもベクトルが違うと、全く参考にならず、逆に邪魔になるアドバイスに遭遇することもありえます。
そのため、アドバイスをいただく先輩は同じ(似ている)ベクトルの人である必要があります。

また、あなたがこれから進もうとしている道は、すでに同じベクトルの先輩によってある程度踏み固められているから安心して歩くことができます。

その道(方向性)は失敗の可能性が低く、なにかトラブルがあっても、すでに先輩が経験しているものであれば解決策や対処法がある程度分かっているからです。

まとめ

・経営をしたことがない人のビジネスアドバイスは経営には役立たないことが多い
・同業者の先輩が最高のビジネスアドバイザー
・年齢が近い同業者の先輩を探すべし
・同じベクトル(方向性)の同業者の先輩を探すべし

おまけ

【編集後記】

WEBライター講座とその後の酒田観光をネタに、久しぶりにFacebookに投稿してみました。
すると予想外にみなさんから大きな反応をいただきました。
久しぶりの投稿でご祝儀いいね!なのか、WEBライター講座の注目度が高いのか、原因は不明です。たぶん後者でしょう。。。

【ムスコログ】

山形市嶋の、べにっこひろばに行ってたっぷり遊びました。
屋外にあるトランポリンのような遊具がお気に入りで、顔が赤くなるまで汗だくで跳ねていました。!(^^)!