村山総合支庁北村山地域振興局の駐車場
以前にも会計士と税理士ってどこがどう違うの?についてブログを書いています。
(公認)会計士と税理士の違いってなに?にお答えします。【65】
3月法人決算作業をしながら、会計士と税理士の仕事に関して共通点があることに気づきました。
そこで、今回はその共通点について。
会計士と税理士の仕事内容
会計士の独占業務は「財務諸表などの監査証明業務」です。
一般の方には、これでは通じません。
おそらく監査という単語のイメージのせいでしょうが、よく分かんないけど、なんか厳しそうと言われます。(笑)
「財務諸表などの監査証明業務」を、分かりやすくいうと、
会社の決算書が、会計ルールに従って、正しく作成されているか?をチェックする仕事です。チェックの結果、問題がなければ、この決算書は正しいですよ、という報告書を作ります。
税理士の主な独占業務は「税務官公庁に提出する税務申告書の作成代行」です。
あえて難しく書きました。(笑)
簡単にいうと、
税務署に提出する税金の申告書をお客様に代わって作成する仕事です。
このように書くと、会計士は決算書のチェックを生業にしているのに対して、税理士は税金の計算と申告書の作成を生業にしているように思えます。
税理士はまるで決算書の正確性をチェックしていないかのように。。。
税理士も決算書数値をチェックする
ところがどっこい、税理士は決算書の正確性もしっかりチェックしています。
税務申告書は決算書の会計数値からよく転記(引用)します。。
例えば、決算書の当期純利益が法人税申告書別表4のスタートの金額になるように。(←ここは分からなくてもOKです。)
そのため、税理士だからといって、決算書を全くチェックしないで、税務申告書を作成することは通常ありえません。(かなりリスキーです)
つまり税理士が税務申告書にサインをするということは、税務申告書が正しい保証しているだけでなく、その元となった決算書も正しいことを間接的に保証していることになります。
ただし、会計士と違い、報告書という書面で直接的に決算書の信頼性を保証することまではしません。
決算書に信頼性を付与する点で会計士と共通
皆さんは、顧問税理士のいる会社が作成した決算書が間違っているとは考えませんよね?
世間一般の感覚として、税理士のチェックを通った税務申告書・決算書だから、間違ってはいないだろうと信用(信頼)してもらえます。
それが、まさに会計士が決算書に信頼性を付与することと共通しています。
(例えば、会計士の会計監査を通った決算書だから間違いはないだろう、安心して株式投資の情報として利用できる)
したがって、明示的か、そうでないかの違いはあるものの、決算書の正確性を保証するという点において、会計士も税理士も同じ機能をもった仕事をしているんだなと気づいた次第です。
ご自分で決算書は作った、でも税務申告だけを税理士にお願いしたい考えられるお客様もいらっしゃると思います。
しかし、税務申告はその性質上、決算書の内容が正しいかどうかをチェックする必要があるんです。
そのチェックにも時間と熟練のスキルを要するため、それについても税理士報酬がかかると考えていただければ幸いです。
以上、また明日!
おまけ
【編集後記】
今日は、午前も午後も、ずっと缶詰で法人決算作業してました。
作業ボリュームがあるお客様なので、時間がかかります。
明日には、なんとか完成する見通しです。
【ムスコログ】
幼稚園から帰る車の中で、またまたまた眠ってしまったようです。
一度寝るとほとんど起きない。次の日の早朝まで眠ってます。
歯磨きをやりづらいことこの上なし。
次回から、迎えにいった幼稚園で歯磨きさせてから車に乗せよう!と考えています。