会計士・税理士は、だいたい30代で独立する。独立したいと考えている人なら。【173】

福島県郡山駅にて

会計士・税理士は国家試験を合格しただけでは登録できません。
最低でも2年間は実務経験を積むことが必須要件となっています。
どれだけ経験を積んでから独立するかはその人の考え次第。
今回は、30代で独立開業する会計士・税理士が多いです、というお話。

ひと通り業務がこなせる

20代で国家試験に合格し、その後、監査法人、税理士法人(事務所)、会計事務所に就職すれば、30代には、ひと通りの業務はこなせるようになります。

会計監査業務は、初めは簡単な勘定科目(借入金とは固定資産など)を割り当てられ、その勘定科目を責任をもって監査します。
その後は難易度の高い勘定科目(売上、売掛金、仕入、買掛金)を担当したり、監査現場監督(インチャージ)として監査チームを管理する業務を担当します。

税理士業務は、まず会計ソフトの入力業務からスタートします。
その後、担当クライアントをもち、月次往査、決算、法人税・消費税の申告書作成、年末調整、所得税の確定申告などを経験します。
たまにスポットで税務調査立会もあります。

このように、会計監査業務と税理士業務は1年をいろんな業務がありますが、5年もすれば大体の内容を理解し、業務をひと通りこなせるようになります。
また知らない問題にぶち当たったとしても、参考文献などを自分で調べ、問題を解決する力もついています。
その結果、1人でも大丈夫、という自信がついてきます。

自分の腕を試したくなる

このように会計監査業務でも税理士業務でも、とくに誰かの指示を仰がなくてもこなせるようになると、自分の腕をためしたくなります。

特に監査チームで仕事をする会計士よりも、単独で仕事をする税理士にその傾向が強いと感じます。
税理士は、よく資格の専門学校で独立開業に向いている資格という謳い文句で紹介されているため、そういう人材が集まるのかもしれません。

どこかの組織や個人に雇われていては時間的な制約・金銭的な制約があり、思う存分に自分の力を試すには窮屈すぎます。
雇われていては、自由に会計士業・税理士業をできない。
その結果、自由に腕試しをするには独立が最適だということで、独立に至るんだと思います。

自分の理想とするライフスタイルを実現したくなる

他の人はどうなのか知りませんが、私は働きづめの人生を望んではいません。
それなりにお金は入ってくるんでしょうが、私は自分の時間や家族と過ごす時間が極端に少なくなることを嫌います。
多くの時間、子育てに参加し、息子の成長をしっかり見ていきたいと考えています。

そうなると、雇われていては、その会社等の就業時間(繁忙期は残業時間も)に拘束されて、自分のライフスタイルを貫けなくなってしまいます。
自分の理想とするライフスタイルを実現するには、誰にも雇用されない(誰にも干渉されない)独立開業をすることになります。

実際に私の会計士や税理士の知り合いで独立した人は、みんな30代です。
結婚や子育てというライフイベントを経験して価値観が多様化したり、自分の会計人としての腕試しをしたくなったりする時期なのかもしれませんね。

まとめ

・独立する会計士・税理士は30代が多い
・自由に会計人の仕事をするには独立がおすすめ(当然、リスクあり)

おまけ

【編集後記】

今日は1日オフ
息子と一緒に、これでもかっ、というくらい眠りました。

【ムスコログ】

咳と鼻づまりがひどいので、午前中にかかりつけの小児科で診てもらいました。
インフルエンザの検査(綿棒で鼻のおくをグリグリするやつ)をやってから、小児科恐怖症に陥っています。
なんとか今日は受診できましたが。