消費者の選択応じて、必要な部分だけを提供する商品やサービスが当たり前になっています。
今回は、消費者ごとに必要な部分だけを提供するビジネスモデルについて考えてみました、というお話。
ガソリンスタンドの「セルフ」と「フルサービス」
先日、ガソリンスタンドにガソリンを買いに行ったとき、「セルフ」のレーンと「フルサービス」のレーンがあることが目にとまりました。
今では当たり前の光景ですが、私が子供だった当時(30年くらい前)は、ガソリンスタンドにはフルサービスしかなかったように記憶しています。
そのため、今のような「セルフ」と「フルサービス」を分ける必要もないので、当然そんな表示もありませんでした。
改めて説明不要かもしれませんが念のため。
「セルフ」は消費者が自分で給油作業を行い、シンプルにガソリンだけを購入するレーンです。
「フルサービス」はガソリンスタンド店員が給油作業を行い、ガソリンを購入するだけでなく、窓ふき、灰皿交換、社内のごみ回収、社内清掃用のふきんの貸し出しといった付随サービスが含まれています。
消費者によって必要な範囲が異なる
ガソリンだけを購入したい人には、店員サービス分だけ余分に対価を支払わなければならない「フルサービス」はフィットした料金プランでないでしょう。
対して、ガソリンはもちろん購入したいんだけど、それに合わせて店員サービスも受けたいという人に、ガソリンだけ提供する「セルフ」はフィットした料金プランではないでしょう。
ガソリンだけを購入したい人に「セルフ」はフィットしており、店員サービスも受けたい人に「フルサービス」はフィットしています。
消費者がサービスの範囲を選択できる
このように同じガソリンを購入したい人でも、それに付随するサービスまで購入したいかどうかは、その人次第です。
そこに目をつけて、「セルフ」と「フルサービス」にレーンを分け、消費者ニーズに合わせて選択できるようになったガソリンスタンドは素晴らしいですね。
おかげで、消費者は自分のニーズにあった料金プランを提供できるようになっています。
蛇足ですが、同様にみんなが欲しがるコア部分に着目した商品として、メロンパンのふんわりパン部分を無くして、カリカリの部分だけを商品化したメロンパンもあります。
消し心地の良いカドだらけの消しゴムもあります。
消費者が本当に欲しい必要なコア部分だけを提供できるメニューを用意すると、消費者ニーズにフィットするので売る側も買う側も望ましいのでは?と考える次第です。
私は税理士業務でもそのようなコア部分だけをメニューにすることができないか検討中です。
まとめ
・消費者のニーズが必要とする商品・サービスの範囲はそれぞれ異なる
・消費者のニーズが必要とする商品・サービスの範囲を選択できるようなメニューが望ましい
おまけ
【編集後記】
確定申告業務を粛々と。
今回は独立して初めての確定申告。
すべて自分でこなすため、件数は抑え気味にしています。
【ムスコログ】
夕寝から悪夢で目が覚めた息子。
となりに誰もいなかった寂しさを、母に大声でぶつけていました。そのあと何をしてもギャン泣き。
故郷の妹夫婦から送られたカールチーズ味を食べてやっと落ち着きました、(-_-;)