目に見えて触れることができる商品とちがって、サービスは実際に試してみないとその価値は評価できない。【186】

士業はサービス業です。
仕事を依頼する前に、そのサービスを目で確認したり、手で触れることができません。
今回は、そんな商品(製品を含む)とサービスの違いについて考えたこと、というお話。

実体がないから事前に評価しづらい

商品・製品は物理的な実体があるから、お店やショールームで現物にふれたり、じっくり目で確認したりできます。

また類似の商品でもスペック比較など客観的な評価基準があります。
そのため類似商品でも比較検討しやすいでしょう。
同じ価格で、A商品は中程度のスペック、B商品はハイスペック。
それならハイスペックのB商品にしよう!というふうに。

私は近いうちにプリンタを新調しようと考えています。
そのため、ケーズデンキ実店舗で実機の品質をチェック、カタログで各社のプリンタのスペック比較、目星をつけたプリンタをネットでレビューチェック、客観的な評価基準とそれを簡単に収集するツールがあり、とても評価しやすいなと感じました。

これに比べてサービスは比較評価しづらいことなんの。
特に大学受験予備校とか資格試験予備校とか教育サービスはそうだと思います。

大手予備校などが有名大学に何人合格したとか、国家試験に何人合格したとか、やたらに喧伝するのは、サービスの質を評価する(正確には予測する)客観的基準がそれくらいしかないからでしょうね。

事前に目で確認でき、手で触れることができるのはテキストや問題集などペーパーだけでしょう。
しかし教育サービスの本質は教材だけではないですよね。
講師の質も同じくらい大事です。
その点、やはり比較評価しづらいものがあります。

価値が推測できないものにお金を払う心理的ハードル

私だけではなく、誰でも損はしたくないでしょう。
特に金銭的な損は、損失額が金額で表されるため、できるだけみんな回避したいはずです。

そのため、そのサービスの価値が事前に推測できないと、人はお金を払うことに躊躇します。
それは心理的ハードルとなります。

そのため、教育サービス業界は「お試し期間」や「お試し価格」を上手に設定して、お客さんの「損するかもしれない・・」という心理的ハードルを取り除いたり、軽減する工夫をしていますね。
これはサービス業である士業でも見習いたい手法です。

士業でも同じように、お試し期間やお試し価格を設定するのもいいと思います。
ただし、正規料金に戻す時期と正規料金を事前に伝える必要があります。
そうしないと、いつまでもお試し価格でその仕事をしなければならなくなるからです。

他にも、
・無料ブログ
・無料メルマガ
・無料もしくは少額のセミナー
・単発コンサルティング
・お客さまの声(サービスを受けた人のレビュー)
・サービス内容の詳細な明示
などサービス提供者である資格者の考え・知識を知ってもらったり、顔を合わせるきっかけを作る方法は、たくさんあります。

まとめ

・サービスは事前にその質を推測することが難しい
・価値が分からないもにお金を払うには心理的ハードルがある
・その心理的ハードルを取り除くため、サービスの質を予測してもらいやすくする

おまけ

【編集後記】

税理士会から当事業年度(3月31日まで)の研修義務が未達成との書面をいただき、
朝から、税理士会のE-learningを受講。
足りない研修時間はそこそこあります。。。のこり15日でこの研修時間か。。(-_-;)

【ムスコログ】

つい1週間ほど前に満4歳になりましたが、最近、おねしょが全くないことに気づきました。
夜中でも、尿意を感じると自分で起きだし、親を起こし、トイレに行きます。
とても助かります。成長を感じます。!(^^)!