独立後初めての平成29年分確定申告は初めての経験ばかり。同じことしてても経験値が違う。【192】

平成29年分の確定申告ポスター

今回は、独立後初めての確定申告は、サラリーマン時代と同じことしてるのに初めての経験ばかり、というお話。

初めて自力で仕事を受注した経験

税理士は独立すると、まず仕事を受注するスキル(営業力)が必要になります。
どんなに税務スキルが高くても、仕事を受注できなければ、そのスキルを生かしようがないからです。
当然、お金も1円たりとも入ってきません。

サラリーマン税理士のときは、ボス税理士が仕事を取ってきてくれますので、営業力はそれほど必要なく、むしろ仕事を効率的に正確に処理するスキルが求められます。

そういった背景もあり、独立当初から営業力の高い税理士はほとんどいないでしょう。
ご多分にもれず、私も典型的な営業知らずですから、誰の力も借りず、独力で仕事を受注できたときはホッとしました。

この仕事はHP経由でいただいたお仕事でした。
まったく面識のない方からダイレクトにいただいたお仕事だったので、HP経由でお仕事をいただくことができるという確信がもてました。(よくHPからお客は来ないという税理士業界の都市伝説があるもので。)

独立にあたり最大の問題である、仕事をクライアントから直接受注するということができた経験は自信につながりました。

初めて仕上げた仕事について自分で値決めをした経験

完了した仕事について、自分の判断で値段をつけたことも初めての経験です。
その自分で決めた料金が直接自分に入ってくる経験も初めてのことでした。

サラリーマン税理士のときは、未経験の仕事については、その工程数、執務時間、事案の難易度を考慮して、ボス税理士にお伺いをしたうえで値段を決定していました。
当然、その料金は担当者の私を経由して、ボス税理士に流れていきます。
そのため、料金について、真剣に悩んだことはありませんでした。

独立すると、自分で決めたその料金でビジネスを行い、家族3人が食べていかなければならないので、やはり真剣に値決めについては悩みます。
ダイレクトに自分のサイフに影響を与えるから当然ですね。

初めて税務リスクを意識した経験

税理士署名するにあたり、税務リスクについて真剣に意識しました。

サラリーマン税理士のときも、ミスがないように、慎重に仕事は行っていました。
しかし税理士署名はボス税理士が行うため、誤りがあっても直接的な責任を負うのはボス税理士であり、サラリーマン税理士は直接的な責任を負いません。
そのような守られている状況だったので、税務リスクを自分のこととして、真剣に意識したことはありませんでした。

独立後は、自分の名前で税理士署名をするため、ミスがあった場合には直接的に責任を負います。
簡単にいえばお金による損害賠償責任です。
恥ずかしながら、初めて税務リスクのプレッシャーをまともに受けながら、この確定申告期を過ごしました。

税務リスクのプレッシャーは、これからも良い距離感で付き合っていかなければならないものなので、よい経験になりました。

おまけ

【編集後記】

税理士のE-learningを受講。
やっとこ研修義務の年間36時間をクリアしました。
来事業年度は計画的な受講を心掛けます。

【ムスコログ】

鼻水と咳が止まらないので、預かり保育をキャンセルして、かかりつけの小児科で診てもらいました。
抗生物質とカゼ薬で、症状がピタッと止まりました。
インフルエンザでなくて安心しまいた。(-_-;)