某駐車場大手の看板の一部(繁忙期っぽいという理由でチョイス)
税理士業界の繁忙期は寒い冬の時期です。
今回は税理士業界の繁忙期についてのお話。
具体的にどんな業務があるのか
みなさんの働いている業界も、その業界特有の繁忙期ってあると思います。
1年間を通して、毎月(毎日)同じ業務量・忙しさの業界・職種ってあるんでしょうか?私はちょと思い浮かびません。
この記事を書いている今日は3月23日、年度末(3月31日)に近い時期なので、引っ越し業者さんなど繁忙期になっている業界もたくさんあると思います。(今年は人手不足で引っ越し難民がでるとか・・)
私の商売である税理士業にも、はっきりとした繁忙期が存在します。
肌寒くなり始める11月ごろから、繁忙期は始まります。
というのも11月末は9月決算法人の申告月になっているからです。(日本の会社は3月決算の次に9月決算が多いんです。)
そのため、肌寒くなり始めると、そろそろ忙しくなるなぁと感じたものです。
税理士業務の繁忙期の業務内容を書き出してみます。(期限とともに)
・9月決算の法人の申告期限(11月末が申告期限)
・法人と給与支給のある個人事業主の年末調整(通常は12月末~翌1月末)
・法定調書合計表の提出(翌1月末)
・給与支払報告書の提出(翌1月末)
・償却資産税申告書の提出(翌1月末)
・所得税、消費税、贈与税の確定申告(翌3月15日、消費税のみ翌年3月31日)
・3月決算の法人の申告期限(翌5月末が申告期限)
・加えて、11月から翌2月決算の法人があれば、その法人決算と申告もプラス
というように、寒い時期に税理士業務の提出期限は偏っているんです。
そのため、寒い時期にできるだけ稼いで、暖かい時期は遊ぶというのが、一般的なサイクルです。
どうしても集中してしまう
前述のように、日本のいろいろな制度の区切りが12月末もしくは翌3月末となっていることから、税理士業務は寒い時期に偏ってしまいます。
これは制度的な理由によるものなので、繁忙期を根本的になくすには、法律や制度を変えるしかありません。
例えば、マイナンバーの下1桁が、偶数の人は新しく6月末を決算日として確定申告し、奇数の人は現行法どおり12月末を決算日として確定申告するなど業務分散をする変更です。
しかし、これは今まで続いてきた制度なので、変更することは簡単ではないでしょう。
基本的に、大勢の人は変化を避ける傾向にあるので、一筋縄ではいかないと思います。
超繁忙期にならないように業務を制限
基本的に、私は超繁忙期が嫌いです。
なぜなら、その繁忙期は業務量が多すぎて、私の業務処理キャパシティーを超えて、やっつけ仕事になる可能性が高まるからです。
特に、確定申告業務を取りすぎると、検討・処理期間が短いにも関わらず、大量の書類と計算にプライベートな時間も、おしつぶされてしまいます。
ひどい時は、深夜まで働かなくてはいけないこともあるでしょう。
税理士1人のうえ、疲労困ぱいすると、当然、ミスをする可能性も高まります。
誰も徹夜明けの外科医に手術を依頼したくないでしょう。これ同じです。
そんな状況を生まないように業務量を増やしぎないように心掛けています。
私は、自分で署名して適正な料金をいただくからには、やっつけ仕事はしないと心に決めています。
業務の品質を維持するためには、やはり自分のキャパシティーを超えるような無理な受注をしてはならないと考えています。
おまけ
【編集後記】
午前はMFクラウド会計の研究(自分の会計データをいじってるだけ)と公益法人会計の学習。
午後は東北税理士会山形支部の会館にて税務支援の打合せ。
久しぶりのスーツ姿です。(笑)
平成30年度の税務支援に参加させていただくことが決まりました。
【ムスコログ】
風邪のため預かり保育は今日もお休みでした。
体を動かしたいのか、相撲とかレスリングとかハードな運動をリクエストされます。(-_-;)