知人から、現在勤めている会社の労働環境がブラックなので、辞めるべきかどうか悩んでいるという相談を受けました。
私の回答はシンプルで、辞めるかどうかの判断基準は、給料や得られるスキル・経験を考慮したうえで、働く本人がその労働環境に納得できるかどうに尽きると思います。
人材不足で後に辞めるほど負荷がかかる
求人を出しても応募がない。
このような状況が続いています。
そのため、人材不足の会社では、業務量が減らなければ必然的に在籍している従業員に負荷がかかります。
その負荷に耐えられず、1人また1人と辞めていき、残れば残るほど従業員1人当たりの負荷は増えていき、ブラック度は増していくでしょう。
従業員は経営者のように休みなく長時間働けない
そもそもブラックな会社は、経営者側と従業員を混同している傾向があります。
経営者側が耐えられる週7日以上の連続勤務や8時間を超えるような長時間労働を、当然のように他人の従業員に強いることもよくあります。
経営者側はそのビジネスに借入などを起こしてリスクを負っています。
またそのビジネスが好きで、それに没頭できるから休みなく長時間労働をいとわないかもしれません。
経営者側はそのビジネスに命を懸けています。(私もそうです。)
失敗しても死ぬわけではないですが、本当にそれくらいの意気込みでやっているのが普通でしょう。
しかし、他人の従業員はそこまで経営者の主催するビジネスに思い入れや熱量はありません。
そこを勘違いしているから、ブラックな労働環境になっていくんだと考えています。
経営者側は、従業員を雇用して、毎月安定した給料を払っているんだから、経営者のいうことは何でも聞くべき。
従業員側は、労働の対価として給料を請求している、労働に見合った十分な給料を請求できるべき。
といった両者の意識のズレから低賃金かつ長時間労働というブラックな労働環境は生まれます。
視野を広げるため情報収集をする
ブラックな労働環境に長くいると、その環境が当たり前のような感覚に落ちいります。
そして、正常な思考ができなくなる可能性があります。
それを回避するために、まずそのブラック会社の従業員以外の人と労働環境や賃金相場について話す機会を持つべきです。
同じブラック会社の従業員では、すでにその労働環境が当たりまえと刷り込まれている可能性が高いため、それ以外の人でなければなりません。
ブラック会社の同僚以外であれば、現在の職場がいかにブラックなのかを判断するのに役立つ情報を教えてくれるはずです。
たとえば、その業務内容でその給料は安すぎるとか、そんなに連続勤務する会社なんて無いよ、など。
自分はかなりブラックだと思っていたけど、話してみると、よくある話で思ったほどブラックじゃなかったことに気づくかもしれません。
とにかく、ブラック会社の社員は他社や世間の情報に乏しいことが多いので、ぜひ情報収集を心掛けてみてください。
最後の判断基準は自分自身
会社に残るか、辞めるかの判断は、自分で判断する必要があります。
外野である他人が「もったいないから残るべきだよ。」とか「すぐにでも辞めるべき。」といっても参考にすることはあっても、それに依拠するべきではないでしょう。
そのブラック労働環境で、我慢しながら、言いたいこともやりたいこともできず、低賃金で、長時間働くのは、本人だからです。
外野は無責任に自分の価値観や意見を言うだけです。会社に残った結果、うつ病などになっても責任はとってくれないでしょう。会社を辞めた結果、次の就職に困っても助けてはくれないでしょう。
冒頭にも書きましたが、その労働環境に自分が納得できるか、気持ちよく働けるか、を判断基準にしてみてはどうでしょうか?
ちなみに私は、休み明けの月曜日の朝が近づくにつれて気分が落ち込んだり、夜ふとんに入っても会社への不満を考えてしまって十分な睡眠がとれない、それまで熱中できていた趣味・娯楽に熱中できないなどの症状が現れた時は、早めにその会社を辞めべきだと考えます。
プライベートな時間は当然、仕事をしている時間も大切な人生の一部なので、その大切な時間をブラック会社に献上する必要はありません。
以上、また明日!
おまけ
【編集後記】
妻の創業塾の同期生ジェラート屋さんに初めて訪問。
すごい人気で開店前から並びが出ていて整理券を配る状況。
すばらしい繁盛具合です。
ジェラートのお味もとてもおいしかったです。
【ムスコログ】
午前中からジェラート、お昼は中華そば、午後はイオンでポケモンゲームと楽しいことだらけの休日になりました。
満足したようで、お風呂に入ると、コテンと寝てしまいました。!(^^)!