税理士業務を続けていると、未経験の業務に遭遇することがあります。
税法も毎年改正になるため、新しい業務や新しい知識がなくなることはありません。
勤めている場合であれば、ボス税理士に判断を任せることができます。
しかし独立すると未経験の業務であっても自分で判断しなければなりません。(もちろん責任をもって)
独立してから初めての業務
独立してからというもの、ちょこちょこ小さな案件の未経験業務を経験してきました。
そのたびに、国税庁のHPで調べたり、実務書で調べることで、自分で判断して未経験業務をこなしてきました。
しかし、いくらしっかり調べているとはいえ、初めて適用する特例などの申告書を出すときは、やはりストレスがかかりますね。
未経験業務への不安
経験済みの業務にくらべて、未経験業務はやはり不安です。
万が一、失敗してしまうと、お客様も税理士自身も経済的損失を受ける可能性があります。
そのため、勤めながら、すべての業務を経験して独立するというのが、不安の少ない理想的な状態かもしれません。
すべてを経験しているから、どんな仕事が来てもどんと来いという状態です。
しかし現実的には、そのような状態での独立は不可能です。
前述のように、税法が毎年改正されますし、新しい技術や業務も出てきます。
そもそも、ありとあらゆる税務を経験するのに膨大な時間もかかるでしょう。
それを経験しているうちに、独立のタイミングを逃してしまうかもしれません。
未経験業務への対処法
すべての業務を経験することはできず、未経験業務がなくならない以上、それに対する対処法を身につけることが効率的だと思います。
できれば、独立開業する前に未経験業務への対処法を身につけることをオススメします。
私が実践している対処法は次の2つです。
第1に、これから取り組む未経験業務に関連する実務書を何冊も買い込んで徹底的に調べ上げます。
実務書は1冊3,000円~5,000円なので、ある程度まとまった金額の投資になります。
それでも税理士報酬にくらべれば十分もとがとれる投資なので、金額を気にしないで代表的な本を何冊も買い込みます。
第2に、その業務を経験したことがある人にアドバイスを頂いたり、必要があれば報酬を支払ってでもチェックしてもらいます。
自分以外のベテラン税理士によるチェックの目が入ることで、ミスの可能性をセルフチェックよりも大きく減らすことができると考えています。
しかし、いつまでもベテラン税理士のチェックに頼っていては、自分の実力が付かないことも理解しています。
そのベテラン税理士のチェックをなくし、自分1人で自信をもってチェックできるようになって初めて、その業務を1人で完了したと言えると考えています。
以上です。また明日!
まとめ
【編集後記】
税務の実務書を買おうと、大きめの書店に行きました。
しかし、一般的にはニーズのない本だったようで、そのカテゴリーすらありませんでした。(泣)
実店舗は中身を確認して、買うかどうか判断できるから便利なんですけどね。
【ムスコログ】
日曜日なので、朝からスーパーヒーロータイム(仮面ライダーと戦隊もの)に夢中です。