フリーランス・個人事業は狩猟民族、サラリーマンは農耕民族。お金の不安に耐えられないなら狩猟側にくるべきではない。【296】

サラリーマンと対極にあるフリーランス・個人事業主。

最近では自分のペースで働けるフリーランス・個人事業主(フリーランス等)が人気があるようです。

そこで僅か開業6か月ですが、フリーランス税理士として、フリーランス等とサラリーマンを比較してみます。

フリーランス等は狩猟民族

いうなれば、フリーランス等は狩猟民族です。

フリーランス等は自分で仕事を獲得する力を求められるからです。

しかも、その仕事が定期的に入ってくるとは限りません。単発で終わってしまうことも多いでしょう。

仕事が定期的にあるとは限らないため、収入も定期的にあるとは限りません。

業種によっては、1か月間、まるまる収入がないこともあるでしょう。

このように収入が不安定であるため、将来の収入を予測することが困難です。

自分で仕事をとってきて、それをこなして、お客様からの報酬を100%自分の収入とします。
当然、仕事の経費は100%自分持ちです。
その他、社会保険料(健康保健・年金)などのプライベートなコストも100%自分持ち。
営業、生産、経理、総務、研究開発まで、すべて自分で行う必要があります。

サラリーマンは農耕民族

いうなれば、サラリーマンは農耕民族です。

サラリーマン(営業職を除く)は自分で仕事を獲得する力までは求められないからです。

会社が獲得した仕事を、会社のルールにしたがって、効率よくこなすことを求められます。

フリーランス等にくらべて担当職務の範囲が狭く、たとえば経理部なら経理だけをする、営業部なら営業だけをするという職務分担が行われています。

また毎月の収入は、給料という形で毎月一定額が保証されています。

生活費が一定額かかるため、給料が毎月一定額あるということは、精神的な安心につながります。

サラリーマンは自分で仕事をとる必要はなく、会社がとってきた仕事を効率良くこなして、毎月の給与という定額収入を得ます。
当然、仕事の経費は100%会社持ち。
その他、社会保険料(健康保険・年金)などのプライベートなコストも約50%は会社持ちです(労使折半負担のため)。

お金の不安に耐えられるかどうか

フリーランス等とサラリーマンは、収入の安定の程度がまったく異なります。

私の属する税理士を例にしてみます。
サラリーマン税理士であれば、季節に関係なく、一定額の給与が保証され、さらにボーナスがある人もいるでしょう。
これに対し、フリーランス税理士は繁忙期である寒い時期には収入が多くなりますが、閑散期である暑い時期は収入が大きく落ち込みます。つまり、冬に稼いだ貯めたお金を夏に取り崩すイメージです。

このように収入が不安定で、かつ季節的変動もあるフリーランス等には、必ずお金の不安がついて回ります。
しかも独立直後は、お客様がいない(売上がゼロ)ことがほとんどです。
前職場からお客様を分けていただけるのはとても幸運です。

このお金の不安に耐えることができなければ、サラリーマンを辞めて、フリーランス等になることをオススメしません。(フリーランスのデメリットが大きく作用するため)

フリーランス等になりたいと考えている方は、このお金の不安に耐えられるかを検討してみることをオススメします。

以上です。また明日!

おまけ

【編集後記】

早朝ブログ2日目です。朝の涼しく静かな時間に書くと捗ります!

【ムスコログ】

昨日は幼稚園の帰りの車内で眠りはじめ、夕飯を食べることなく、今朝の6:30まで眠っていました。
通しで12時間、子どもはよく寝ますね。