仕事を取った&取られたのイザコザから解放されるため、新しい仕事をつくる。【309】

税理士業界は税理士というプレーヤーが多くなりすぎている現状があります。

そのため税理士サービスの需要に対して供給側が過剰な状態となっています。

プレーヤーがたくさんいるのに対し、メインのお客様となる中小企業や個人事業者は減少傾向にあるため、お客様の取り合いが起こっています。

従来型の税理士サービスはすでに供給過剰

月1回の訪問から記帳代行による毎月の試算表を作成し、年に1回の決算・税務申告という「従来型の税理士サービス」は、たいていの税理士事務所のサービスメニューとして掲げられています。このブログではこのサービスを「税務顧問」と表現します。

スタンダードなメニューなので老舗の税理士事務所でも当然のように掲げられています。
HPにも公開されていることがほとんどです。(ただし、料金料は明示されていないことが多いですが)

この「税務顧問」は、契約当たりの売上が高額(1年間で50万円以上)であるため、収入の大半を占めている事務所がほとんどです。
しかも毎月の安定収入になるため、このサービス契約をたくさんのお客様と結んで、安定収入額を増やすというのが税理士事務所経営の王道です。そのため、ほとんどの事務所がこの税務顧問契約を結ぶことに熱心です。

しかし、この「税務顧問」の提供は、そのクオリティーに差があるものの、ほとんどすべての税理士が行うことができます。(当然、私も提供しています)

この「税務顧問」サービスでは、差別化を図ることは不可能ではありませんが難しいでしょう。

また、高品質化して差別化をしても税務や会計などの財務数値に興味のないお客様の場合、税務顧問報酬の金額だけが関心事ということもよくあります。

仕事の取り合いが発生

「税務顧問」は、毎月安定収入をもたらすサービスであり、税理士であれば誰でも提供できるサービスであるため、競争は激化しています。

「税務顧問」サービスを必要とする希少なお客様の奪いあいが起こっています。
ときには、顧問料を相場よりも極端に安くして、仕事を取り合うこともあるようです。

少ない仕事を巡って、お客様をとった、とられたというイザコザもよく耳にします。

税理士業界は狭いので、そういったイザコザに巻き込まれないように、私は営業の仕方には気を付けています。

新しい税理士サービスをつくり出す

「税務顧問」への需要はまったくのゼロにはならないでしょうが、小規模事業者からの需要が大幅に減少する可能性があると思います。
小規模事業所者の場合、「税務顧問」といっても、ほとんどの場合、「記帳代行」のために顧問料を払っているというのが実態です。
しかしクラウド会計ソフトの発達により、「税務顧問」の中で、大きな価値を占めていた記帳代行業務がその価値を大きく低下させつつあるからです。

そんな「税務顧問」という少ない仕事を取り合って、とったとられたをやっているよりも、新しい税理士サービスをつくりだすことにパワーと時間を使うことの方が建設的だと思います。

今までの「税務顧問」という伝統的なマーケットは、すでに飽和状態なんですから。

「税務顧問」という伝統的なサービスへの依存度を減らして、それに頼らなくても事務所経営がまわるような新しい税理士サービスを作り出す必要があると考えています。

以上です。また明日!

おまけ

【本日の成長】

家事とライスワークを同日に効率よくこなせるようになった

【編集後記】

今日は、1日中、ライスワーク(食べるための仕事)。
家族3人で過ごしながら、自宅でライスワークできるため自宅事務所に満足です。
(会社員だと、ライスワークのため会社に出勤する必要があり、いっしょに過ごせない)

【ムスコログ】

久しぶりに幼児ポピーを、母といっしょに楽しんでいました。
ライスワーク中の父のとなりで。冷房をきかせた部屋は1つので、そこで3人が過ごしています。

【サービスメニュー】

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