お金にしっかりしている人は、月ごとの家計簿や試算表をつくっていると思います。
せっかく作った家計簿や試算表を作るだけで終わらせてしまっていては、とてももったいないです。
数字の集計で終わらせない
家計簿や試算表をつくっていて、よくあるのが、今月の食費は○○円だった、今月の売上は○○円だった、というように集計した金額合計だけをみて終わることです。
たしかに、家計において重要な支出である食費合計、商売において重要な収入である売上高合計に注目することが大切ですが、集計額だけみても得られる情報は限られています。
せっかくめんどうな家計簿や試算表を作成して、数字で状況を把握しているんですから、集計結果を眺めるだけでなく、ちょっとした分析をしてみてはどうでしょうか?
簡単な分析でも有益な情報
財務数値の「分析」というと何だか、ごたいそうなもの聞こえますが、簡単な分析でも有益な情報が得られます。
誰でもできる簡単な分析手法をお伝えします。
期間比較分析
家計簿も試算表も月を集計単位にしていることが多いと思います。
そこで当月と前月の家計簿や試算表を比較してみることで、当月と前月の違いを知るきっかけになります。
たとえば、7月と8月の食費合計を比較して、8月の食費の方が多かったとします。
それに気づいたら、なぜ8月の方が食費が多くなったのだろうと考えますよね?
理由が思いつかないなら、その理由を調べたくなりますよね?
調べた結果、8月は親戚が来るお盆の集まりがあって会食をしたため食費が増えているんだなと理由を調べることができます。
これにより、8月は無駄に食費が増えたのではないことが分かります。(必要な支出だったことが分かります。)
このような分析は、単に8月の家計簿の食費合計を眺めているだけでは気づけません。
7月の食費と比較したから気づけたんです。
同様の分析が、会社の試算表でも、他の期間比較(週単位、年単位)でも可能です。
期間比較はシンプルですが意外と便利な分析です!
比率分析
これもシンプルです。
例を挙げると、売上高合計額のうち、各得意先への売上の占める割合を表す分析です。
A店に100、B店に200、C店に700の売上があると仮定すると、C店には売上全体の70%を依存していることが分かります。
C店への重要性が分かりますが、同時に、C店への依存度が高すぎます。
現状では、C店からの値引き要求があった場合、それを拒否するのは難しいでしょう。(70%も依存しているから)
そのため、C店への依存度を減らすため、既存のA店やB店の売上高を高めたり、新たにD店などの新規取引先を見つけるという行動が必要になるでしょう。
このように、経営に関する問題点も簡単な分析で発見できてしまいます。
せっかく集計した財務情報を単に眺めるだけでは、もったいないと思いませんか?
ぜひ一歩踏み込んで簡単な分析までされることをオススメします!
以上です。また明日!
おまけ
【本日の成長】
体調不良のときは、おもいっきり休養をとるべき。
【編集後記】
体調不良の息子とその看病に疲れた私と妻の3人は、今日は1日中オフで、ずっと家で休養をとることになりました。
たまにはこんな日もありだなと。
【ムスコログ】
金曜から発熱した息子、やっと今日の夕方から熱が下がってきました。
熱がさがってきて、元気になったのか、食欲が回復してきました。
ひと安心。
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