独立開業しないと身につかないスキル。雇われのままで身に付けるのは難しいスキル。【360】

のぼる

会計事務所に雇われている限り、伸びない・伸びにくいスキルがあるなぁと実感しています。

ところが、独立すると必要にかられ、飛躍的に伸びるスキルがたくさんあります。(努力は必要です)

今回はのスキルについて。

仕事を受注する能力

まずは、やはりこの仕事を受注する能力ですね。いわゆる営業力というものです。

サラリーマンとして雇われているうち、営業職でなければ、自分で仕事を受注する力はそれほど必要とされません。

他の営業職や経営者が受注してきた仕事を、納期までに正確にこなせば、それでサラリーマンとしての役割を果たしたことになります。

そのため、営業職以外の会社員は仕事を受注することを求められないため、その仕事を受注するスキルがほとんど身に付きません。

ところが、独立すると、一転して、仕事を受注しなければ、こなすべき仕事自体がなく、この期間が長くなれば、最終的には廃業・倒産に至ってしまいます。

独立後、真っ先に身に付けるべきスキルですが、独立前はなかなか身につかないスキルでしょう。

交渉力

ビジネスには交渉がつきものです。

報酬の値段交渉やサービス内容や納期交渉など交渉の項目はたくさんあります。

このお客様との交渉するスキルも、雇われている場合、身に付きにくいでしょう。

なぜなら、経営者でない通常の会社員には条件を決定する権限がないからです。

そのため、形式的に交渉といっても、会社のメッセンジャーとして参加しているにすぎません。

単なるメッセンジャーとして参加しているだけでは、真の交渉力は身につかないでしょう。

個人事業主が自分の生活をかけてお客様に交渉する意気込みに比べて、会社のメッセンジャーの方の交渉の意気込みは相対的に弱いでしょう。その結果、交渉スキルの向上も前者のほうが早くなると考えます。

資金管理能力

ビジネスを行うには当然お金が必要です。

加えて、そのお金を管理する能力も必要になります。

会社員のときは、毎月ほぼ定額の給料を同じ支給日にもらうことができます。そして、その金額を管理すればOKでした。
ところが、独立開業すると、給料を上回る大きな金額が売上として入金され、給料を上回る大きな金額が経費として出金されます。
つまり資金管理の難易度が格段に上がるんです。そのため毎日の経理や資金繰り表の作成が必要になってくるんです。

結果、雇われている間、高いレベルの資金管理能力は身に付きづらいでしょう。

税務リスクについて真剣に考える

これは、私の属している税理士業界特有のものですが、税務リスクについて真剣に考えるようになります。

また、独立すると税務リスクに敏感になります。

それも当然、雇われているときに担当クライアントでミスがあった場合、その最終的な責任は、担当者ではなく申告書に税理士署名をしたボス税理士に降りかかってきます。

雇われている間は、ミスを起こしても自分の腹は痛まない(損害賠償を受けない)ため、税務リスクに鈍感でした。
ところが、独立して税理士署名すると、ミスがあれば自分の腹が痛むことになるため、税務リスクにとても敏感になっています。
これも雇われていると、身につかない感覚でしょう。

以上です。また明日!

おまけ

【本日の成長】
組織再編税制の平成29年改正点をE-learning学習

【編集後記】
午前中は初対面の方と喫茶しながらお話。
午後は会計士専用E-learningで学習。

【ムスコログ】
キッズセットについてくるオモチャを買ってもらえなくて大泣き。
最近は1日1回は大泣きがあります。。泣いてる時間も長い。。。(-_-;)

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