税理士業務がメインなら資産税の知識は必須。これらの税務分野は一般の方には難しく専門家の腕の見せ所。【373】

資産税とは、一般に相続税、贈与税、譲渡所得税のことをいいます。
一般に税務のなかでも難しい分野とされています。

独立後、資産税知識のニーズの多さを肌で実感

税務支援で、たくさんの納税者さん(個人)とお話する機会が増えました。

そのときに思うのが、個人は資産税、とくに相続税と贈与税に関心があるということ。

税務支援(税務相談)では、相談内容のほとんどが資産税に関することです。

だれも譲渡所得税以外のルーチンな所得税(事業所得とか不動産所得とか)について質問なんてしませんね。(T-T)
ルーチンな所得税の知識・ノウハウは、無料で税理士ブログや国税庁HPで確認でき、その内容もなんとなく感覚的に分かるものが多いです。
端的にいえば、情報としての価値は低く、理解も簡単なんです。

そのため、一般の納税者が自力で学習するのが難しい分野に、税理士は活路を見いだす必要があると考えています。
非専門家ができない分野を担当のが専門家・プロフェッショナルの存在価値だと考えています。

資産税まで納税者が自分で申告するのはコスパ悪

所得税や消費税など、毎年、申告と納税(還付もある)を繰り返すルーチンな税務は、納税者がご自身で、勉強して税務申告までされていることもよくあります。

小規模で売上高も大きくなく、かつ利益があまり出ていない納税者さんの場合、税理士報酬を支払うことが重い負担になるからでしょう。

自分で勉強して税務申告まですると、会計と税務について、たくさんの知識がつくうえに、高い税理士報酬(年間20~30万円)を支払う必要もありません。
納税者さんにとって、いいことずくめですから、私はそれを推奨します。
所得税と消費税は自分で経理・税務申告ができるようになればコスト節約効果は抜群です。

しかし、資産税にかかる税務は、数年から数十年に1回あるかないかの単発取引です。
たとえば、相続や贈与は一生のうちに1回か2回しかないでしょう。また不動産の譲渡(売却)も数十年に1回あるかないかでしょう。(普通の人なら)

この点を考えると、納税者がイチから資産税を勉強するのは現実的に難しいでしょう。難解な分野のうえに費用対効果が悪い。。

税の専門家のフィールド

というわけで、これまで書いたとおり、資産税という難解な分野は、お金をはらってでも専門家に任せたほうが、結果的に良い決断だと考えています。

以上です。また明日!

おまけ

【本日の成長】
贈与税申告の依頼を受諾。

【編集後記】
ある商工会さんに呼ばれて日商簿記検定初級の講師を拝命しています。
借方、貸方を知らない方にどう分かりやすく講義するか模索中です。

【ムスコログ】
幼稚園の預り保育で遊び疲れて、帰りの車の中で眠ってしまいました。
子育てあるあるですね。

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