自分のスキルが高まる仕事の割合を増やすことを意識する。【403】

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ひと口に税務や会計、経理に関わる仕事といっても、その内容は多種多様です。

AIに代替される可能性の高いルーチン作業から、高度な税務申告業務、税務調査立会のような交渉業務、さらにはセミナー講師のような講演業務、税務記事の執筆など多種多様です。

スキルの向上が見込めない仕事

AIに取って代わられるようなルーチン作業に、いつまでもしがみ付くことは考えていません。

AIに取って代わられるようなルーチン作業の代表格は、会計業界でいえば記帳代行(お客さま代わって帳簿を作って差し上げるサービス)です。

複式簿記による仕訳入力は、10年ほど前までは、しっかり簿記を勉強した会計事務所関係者や企業の経理事務経験者しかすることのできない専門業務でした。

しかし今では、AIを搭載したクラウド会計に代表されるように、AIが自動学習することで、会計業界に関係のない一般の方でも、それほど苦労せず仕訳入力をすることが可能になりました。(ただし、正しく仕訳入力がされているかのチェックには未だに会計知識を必要としますが)

この事業環境の変化は、それまでの会計事務所の王道パターンである記帳代行から入って、決算・税務申告を行うというビジネスモデルの価値を大きく毀損したことは間違いないでしょう。

記帳代行という作業を肩代わりすることによる太い収入の柱をぶち壊す大変動が起こったことになります。

しかもこの記帳代行というサービス、間違いなく需要はあるものの作業的な要素が強いため、スキルの向上はほとんど見込めません。
どんなに熟練しても、ネットバンキングデータなどを直接取り込むクラウド会計ソフトなどには入力速度では絶対にかないません。
そもそも記帳という作業は、一定のルール・ロジックに基づいて会計処理することですので、コンピュータの最も得意とする分野です。そんな分野で人間が敵うはずがありません。

スキル向上が見込めず、コンピュータ化される分野に、いつまでもしがみ付いていてもジリ貧でしょう。
私は、早々に記帳代行にしがみつくことを止めました。

スキルの向上が見込める仕事

他人を雇っていなくて、圧倒的にマンパワーの少ない当事務所だからこそ、記帳代行争奪戦から早々にドロップアウトできました。(諦める決心がつきました。)

これが仮に、中途半端にマンパワーがあった(従業員を数人だけ雇っているなど)場合、毎月収入を確保できる記帳代行に未練が残ることは必至でしょうね。
なぜなら、その従業員さん達のお給料は払わなきゃいけませんし、そもそも従業員さんに任せる仕事を作る必要がありますからね。

会計士や税理士は自分のスキル・知識をお客様に買っていただく商売だと考えています。
そのため自分のスキルの向上が見込める仕事に専念するべきだと考えています。

しかし、現実問題として、スキル向上の仕事ばかりしていることは不可能でしょう。
食べていくためにスキル向上は見込めない仕事(作業系の仕事)も引き受けざるを得ないのが通常です。

そんな中でも、仕事全体に占めるスキル向上のための仕事の割合(スキル向上仕事 / 全ての仕事)を高めることを常に意識しています。
そうしないといつまでもお客様に買っていただくスキル・知識が蓄積されないと考えています。

以上です。また明日!

おまけ

【本日の成長】
財産評価のため土地と家屋の現場をはじめて視察。

【編集後記】
毎日更新ブログに興味をもっていただいた士業の方からご連絡をいただきました。
なんだか楽しくなりそうです。

【ムスコログ】
イオンのゲームセンターで週に1回ゲームをするのが楽しみになっています。
プレイするゲームはその時々で変わりますが、今日はドラゴンクエストをプレイ。
レアなカード出たため、眠っている息子の枕元にはそれが安置されています。(笑)

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