物量で太刀打ちできないから特殊性&希少性を高めて勝負する。【407】

瞬間的にマンパワーを大量に必要とする業務を引き受けられない理由

私の会計事務所は赤の他人を雇っていません。

それは、人を雇うことによる煩雑さを避けるためです。

人を雇えば、人件費や事務所家賃という固定費もかかりますし、人件費をはらっている手前、何かしら仕事をやってもらわなければなりません。
そのため、従業員にやってもらう仕事を準備するという業務が私自身に発生します。

この状況を回避するため、他人を雇うことを今のところ考えていません。(将来的には考えが変わる可能性はありますが。)

人を雇わないため、どうしてもマンパワー(人的資源)が他の会計事務所にくらべて少なくなります。
10人の職員(代表税理士を含む)を抱える会計事務所と私一人の当事務所、単純に考えて業務の処理能力(処理量)は10:1の関係になります。

その結果、たとえば個人事業主さんの1年分の取引をまとめて会計ソフト入力してそのまま確定申告するような、瞬間的にマンパワーを大量に必要とする業務を当事務所で請け負うことは必然、難しくなります。

つまり物量で、他の会事務所と勝負することはできません。

物量ではなく、特殊性・希少性で勝負!

では物量で勝負しないで、何で勝負するのか? と考えたとき、当事務所(というか私個人)の特殊性・希少性で勝負するしかないと考えています。

特殊性について

この特殊性とは、得意とする専門分野の特殊性を考えると分かりやすいと思います。
なじみのある株式会社や有限会社(特例有限会社)という法人はメジャーです。
これに対して、公益法人や一般法人、宗教法人、NPO法人などは特殊(マイナー)といえます。

このような特殊な法人の場合、メジャーな法人にくらべて、その法人数が少ないため、特殊な法人の会計処理や税務処理に精通している会計士や税理士が少ないという現状があります。(いわゆるニッチな分野です。)

ニッチな分野には、競争相手が少ないというメリットがあり、物量の圧倒的に少ない当事務所でも、他の事務所と勝負していくことができる可能性が高いです。
これが、株式会社の法人顧問&記帳代行となった場合、安価な人件費で大量のマンパワーをもっている大所帯の会計事務所には、処理量・処理スピード・料金の面で全く歯が立ちません。

そのような競争の激しいレッドオーシャン分野に1人会計事務所で参入すれば立ちどころに敗れてしまうでしょうね。(そもそもそんな方向に事務所運営の舵を取りませんが)

希少性について

希少性は、特殊性と関連している部分があります。
前述の特殊性があるからこそ希少性があるともいえます。

特殊性はないけど、希少性があるという場合は、大勢がやりたがらない仕事をあえて担当するケースです。
会計事務所の多くは、記帳代行と顧問業務をのどから手が出るほど欲しがっています。
毎月、定額報酬をいただけて、会計事務所経営が安定しますし、決算料が入ってくるときは月額報酬の5~6倍の報酬をいただくことができます。

これとは反対に、会計士や税理士の大勢がやりたがらない仕事として、セミナー講師や講演など人前で話さなければならない仕事があげられます。
依頼元との条件にもよりますが、通常はレジュメ原稿の執筆から始まり、それをもとにセミナー・講演会を行うということがほとんどのケースでしょう。

このように、しんどい仕事(原稿執筆&人前で話す)は、なり手が少ないという状況にあります。
つまり競争相手が少ないため、ブルーオーシャン状態になっており、価格競争に巻き込まれ値下げ交渉にビクビクするといったことはなくなります。

このような、他の会計事務がやらない仕事を担当する希少な会計士・税理士というポジションを狙っています!

以上です。また明日!

おまけ

【本日の成長】
メールでご連絡いただいた士業の方と初対面。

【編集後記】
数年ぶりにスタバに入店しました。
さぞかしオシャレな方々がオシャレPCで仕事をされているのか?
と思いきやそんなことはありませんでした。
やはり情報は更新しないダメだなと感じましたね。

【ムスコログ】
自分のおこづかいからお金を払ってもゲームカードがほしい!
というので、ヤフオク!で意中のカードを即決落札しました。
その後、そのカードが「ほんとに届くの?」と何十回も聞いてくるので、母は返答につかれたそうです。(笑)

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